ちくま文庫
平身傾聴裏街道戦後史 遊びの道巡礼

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480423337
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

内容説明

色町の、失われつつある情緒を求めて東海道から神戸まで。そして「遊びも芸のうち」、落語家・役者・幇間・にわか師…遊芸稼業人たちの色ざんげ。小沢昭一の、一連の放浪芸探索旅の出発点ともいうべき、その道のプロたちへのリスペクトあふれるインタビューを、同行した永六輔がまとめあげたもの。下巻は「遊びの道巡礼」。通読すれば、日本の戦後風俗のかたちがうかびあがってくる。

目次

1 東名神好色道路(湯の町情緒の面影いまいずこ―熱海;情が移れば本気になる困ったわたし―浜松;憎い仕打ちをうらまない柳ヶ瀬の夜の蝶―岐阜;しのぶ思いを振袖に淡く哀しい舞妓人生―京都;七色にキラリと光るVサインの奥―大阪;刺青に生きて七年間、彫師の皮膚芸術―神戸)
2 陰学寄席(年増と芸者に秘術つくして七十八年―桂文治(先々代)
お医者ゴッコに始まって、七十五歳の海女サン相手まで―博多玄海
助平は嫌いだけれどド助平なら大好き―高屋朗未亡人
女を抱くのはお金を払うべきです―桜川ぴん助・美代鶴
頭蓋骨をポリポリかじるのが何よりの精力剤―一輪亭花咲
牛太郎もやりました 幇間もやりました―橘家円蔵(先代)
昔は赤いものがチラチラするだけで大喜びしたのに…―天野豆子)

著者等紹介

小沢昭一[オザワショウイチ]
昭和4年、東京生まれ。早稲田大学卒業。俳優座養成所をへて、昭和26年俳優座公演で初舞台。以後、新劇・映画・テレビ・ラジオと幅広く活躍。一方、民俗芸能の研究にも力をそそぎ、レコード「日本の放浪芸」シリーズの製作により芸術選奨を受賞。著書は「ものがたり・芸能と社会」(新潮学芸賞)など多数。平成6年度、紫綬褒章受章。平成12年「紀伊國屋演劇賞個人賞」「読売演劇大賞優秀男優賞」を受賞。平成13年度、勲四等旭日小綬章受章。平成16年、朝日賞受賞

永六輔[エイロクスケ]
昭和8年、東京浅草生まれ。早稲田大学文学部在学中より、ラジオ番組や始まったばかりのテレビ番組の構成に関わる。放送作家、作詞家、司会者、語り手、歌手などとして、多方面に活躍。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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