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ちくま文庫
色の道商売往来―平身傾聴・裏街道戦後史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480423313
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

内容説明

米兵の防波堤となった女たち。夜の蝶。ポン引き。アジアの色町を股にかけた末にガード下に立った女。ブルーフィルム屋一代、SM稼業ご一同、スワッピング稼業の方々、特殊浴場の方々…昭和の色の道ご商売人たちの話を、稀代の聞き手・小沢昭一が、平身低頭しつつ微に入り細をうがって聞き出し、同行した永六輔がまとめた。上巻は「色の道商売往来」。その道のプロの話の、深さよ。

目次

1 陰学探険(ブルーフィルムに賭ける浪花男のド根性;マル秘映画主演者が公開するピストン演技の奥儀;複雑化するコンピュータ時代のSM;夫婦交換こそは“愛妻”の極致;女より女らしい温泉“男芸者”の夢;あなたの電話を待つコールガールの胸のうち;トルコ天国―客に貧富身分の上下なし;トルコ発祥20年―その変遷と今後のありかた;客が求める“密室”サービスのテクニック)
2 にっぽん陰流戦後史(米兵の防波堤となった女たちの二十四時;ベテラン健在!!闇に咲く妖艶な花の前半生;元ポン引きが体験した夜の戦後風俗史;激動する時代の有楽町ガード下に生きた女ひとり;元客引きの語る娼妓商売繁盛裏ばなし;シャレた元お役人の戦後から現代までの性風俗診断;ユーモアとアイデアで勝負した“乗せ屋”一代)

著者等紹介

小沢昭一[オザワショウイチ]
昭和4年、東京生まれ。早稲田大学卒業。俳優座養成所をへて、昭和26年俳優座公演で初舞台。以後、新劇・映画・テレビ・ラジオと幅広く活躍。一方、民俗芸能の研究にも力をそそぎ、レコード「日本の放浪芸」シリーズの製作により芸術選奨を受賞。著書は「ものがたり・芸能と社会」(新潮学芸賞)のほか、『小沢昭一百景 随筆随談選集』(全6巻)など多数。平成6年度、紫綬褒章受章。平成12年「紀伊國屋演劇賞個人賞」「読売演劇大賞優秀男優賞」を受賞。平成13年度、勲四等旭日小綬章受章。平成16年、朝日賞受賞

永六輔[エイロクスケ]
昭和8年、東京浅草生まれ。早稲田大学文学部在学中より、ラジオ番組や始まったばかりのテレビ番組の構成に関わる。放送作家、作詞家、司会者、語り手、歌手などとして、多方面に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はちてん

23
「まえがきのまえがき」にあるように裏街道のクロウト衆と小沢昭一の対談集。ホントにもう良い子は読んじゃいけません。ましてや真似しちゃいけません。この味はクロウト衆だからこその哀歓なのでしょう。クロウト衆の戦後のあの時代が多く語られています。こういった本は残しておいて欲しい。もう語る人がいなくなってしまうのだから。小沢昭一、バンザイであります。(永六輔のコラムも理屈っぽいけど面白い)2012/09/09

しゃんしゃん

5
対談の名手、小沢昭一と永 六輔の著者並記本を図書館で見つけ読まないわけにはいかず読了。戦中・戦後の色の道をそれぞれのプロから聞き出した珍本。電車でニヤニヤしながら、けれど小沢・永の本だよ と堂々と楽しめました。焼野原だが大らかなそれでいて力強い時代の風俗文化史。2015/05/08

及川まゆみ

4
こういうのが、あとあと研究とかに必要になるんだろうなぁ。昭和は遠くなりにけり、ってことで。それにしても面白い。さすが小沢昭一。あっけらかんとしてていいわ。2013/05/03

ナツ

1
非常に貴重な、戦後の風俗情報だと思います。2021/08/12

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