ちくま文庫
昭和史探索〈6〉一九二六‐四五

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  • サイズ 文庫判/ページ数 617p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480423276
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0121

内容説明

名著『昭和史』の著者が長年の昭和史研究の中で選びだした史料と共に、歴史を動かした重大な事件の背景を探索する待望のシリーズ。数多くの史料の中から読者に読みやすくかつ価値のある著作を厳選、抜粋。その背景にある時々の情勢、時代の空気を一年ごとに分析した書き下ろしの解説を付す。運命を分けたミッドウエーの海戦、ガダルカナルの激闘、インパール作戦の失敗、レイテ島、沖縄戦、特攻…戦闘記録を中心に昭和十七‐二十年、太平洋戦争の実態を探索するシリーズ完結篇。

目次

昭和十七年から二十年の大きな流れ
昭和十七年(一九四二)(楽天的な要地占領の日程;白紙の第二段作戦計画;ミッドウェイ海戦の大敗北;ガダルカナル島への米軍上陸;ガ島をめぐる六つの大海戦)
昭和十八年(一九四三)(ガ島撤退後の目を覆う戦力消耗;山本五十六長官の戦死;「絶対国防圏」の構築;出陣学徒壮行会と大東亜会議)
昭和十九年(一九四四)(無謀なインパール作戦;サイパン失陥と東条内閣の倒壊;栗田艦隊反転のナゾ;統率の外道・特攻)
昭和二十年(一九四五)(“戦う大元帥”の憂愁;主要都市はすべて焼野原;鈴木内閣の成立と「大和特攻」;和平の突破口が…;大日本帝国降伏す)

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。53年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て現在、作家。『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞受賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞受賞)、『昭和史』(毎日出版文化賞特別賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きさらぎ

4
昭和17年から昭和20年。著者が本当なら10巻ぐらい欲しかった、と語る、絞りに絞った資料によって語られる昭和史も、ようやく終戦を迎えた。膨大な公式文書と当時の記録、そして回想録。様々な立場があり思いがある。第二次大戦を色々な角度から観ることが出来る充実の内容だった。ただ何しろ読むのが辛い。ミッドウェイ、ガダルカナル、インパール、サイパン、レイテ島、沖縄戦。昭和史の知識に乏しくても名前見ただけで断末魔というか悲壮・悲惨が想像されるが当事者の手記は予想を遙かに上回る。何度か涙が出た。振り返りただ黙祷に尽きる。2017/11/30

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