ちくま文庫
寄り添って老後

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422729
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

名脇役として名を馳せた明治生まれの女優・沢村貞子さんは、生前からエッセイストとしても知られ、女優業のかたわら数々の名エッセイ集を残している。最晩年の作品となった本書では、夫婦の老後生活をユーモアを交えて紹介する一方、夫に対するさりげない気配りや料理をはじめとする家事への愛着など、いつまでも心豊かに暮らすコツを教えてくれる。

目次

老いるということ
遊ぶって、なに?
身体の躾
忘れる
いたわりあい
棄てられる
間に合わない
引っ越しさわぎ
葬送の自由を
髪を慈しむ
聴こえることの大切さ
独りの会話
ぼけない心意気
“張り合い”ということ
家風
人づきあいそれぞれ
「もったいなさ」とケチくささ
言葉のトゲ
惜別譜
看護婦さんへの期待と感謝を
内裏雛からの回想
陽気な老夫婦
亡母の憶い出
生きのびて今…

著者等紹介

沢村貞子[サワムラサダコ]
1908‐1996。東京・浅草生まれ。府立第一高女卒、日本女子大学中退。在学中に新築地劇団に入団、治安維持法違反で獄中生活を送る。その後日活に入社し、1934年映画界にデビュー、小津安二郎監督作品などで名脇役として活躍する。一方で日々の暮らしを綴るエッセイも数多く発表、77年「私の浅草」で日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

団塊シニア

41
本書を読むといかに夫婦関係が円満だったかが理解できる。「家のなkにいつでも話のできる相手がいるというのは何とも仕合せなことと二人ともよく知っていた」 まさに表題の寄り添って老後そのものです。2013/09/10

じょり

8
「グレーテルのかまど」で著者を知り、通販サイトで献立日記が見つからず本作品を購入。現在は訪問看護は確立されているけど、看護師が足りないのは20年前から変わっていないんだなぁ。それにしても、このご夫婦のようにお互いを思いやりいつくしみ、日々よく話をするといった穏やかな関係は憧れる。 2014/04/08

たいよう

7
わが母校(高校)の大先輩(東京府の時代!)である著者が80才を過ぎてから思うことや、日々の生活を綴った話。「いろいろあったけど、お迎えが近くなってきたこの年齢で、こうして穏やかに暮らしているっていいね」という雰囲気が伝わってきました。自分は、こんなに心身とも健康で穏やかな老後が送れるかはなはだ不安を感じました。2016/11/27

晴久

5
単行本版を読了。タイトルに惹かれて読んだ。女優さんの老後のお話だからか、生活にも余裕があって、海の見えるマンションに引越しとか羨ましいかぎりだが、本当に羨ましいのは、夫婦でずっと一緒に老後を過ごせていることだなと思う。私も夫と長く一緒にいたい。読みやすくて、いい本だった。2023/04/24

蝶々

4
◎貞子様の寄り添って老後。夫婦茶碗や夫婦箸やなんてアタシの憧れやわ。なんて嘘。そんな生き方も好きやねんけどそうやなくたってOK。肝心なのは人を認める力喜んであげる大きさやわ。2009/04/04

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