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ちくま文庫
洪思翊中将の処刑〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480422699
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C0195

内容説明

明治42年、大韓帝国最後の皇帝純宗は自国民の中から36名を選抜し、日本の陸軍中央幼年学校に入学させた。その中の一人が、本書の主人公・洪思翊中将である。彼は陸軍士官学校、陸軍大学に進み、終戦時は比島派遣第14方面軍兵站監を務めていた。民族差別にもかかわらず「帝国陸軍中将」となり、敗色の濃いフィリピンで捕虜の管理・監督にあたり、それによって戦犯として告発されるまでを描く。

目次

南方赴任
韓国系将校
忠誠
出生伝説
虚構の応酬
戦犯法廷
複廓陣地
敗戦
平常心
山下裁判の証人
捕虜輸送
小田島証言(1)
小田島証言(2)
小田島証言(3)

著者等紹介

山本七平[ヤマモトシチヘイ]
大正10(1921)‐平成3(1991)年。東京生まれ。青山学院高等商業部を卒業。昭和17年徴兵され、フィリピンで敗戦を迎える。収容所生活の後、昭和22年復員。昭和31年に山本書店を創立し、主に聖書学関係の本を出版する。昭和45(1970)年にイザヤ・ベンダサン名で出した『日本人とユダヤ人』が大ベストセラーとなり、第2回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。以後、自らの戦争体験や独自の日本人論をテーマに多数の著作を残す。その業績に基づき、昭和56年、第29回菊池寛賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

29
◎ずっと読みたいと思い、やっと入手出来ました。洪思翊中将とは何者であるかの観点と戦犯裁判を通じた日本型組織と西洋の思想の異なりという観点の双方で非常に面白い考察を読めました。2023/11/06

Mas Okada

1
山本七平が、どうしても書きたかった2つの作品の1つ。(もう一つは『現人神の創作者達』)この本は、以前に買って読み始めたが、途中の裁判記録の記述の長さに耐えかね、最初と最後だけ読む、という情けない読み方をしましたが、今回は完読。非常にいい本だと思うのだが、それを簡潔に説明するのは難しい。ただ、戦後70年の節目に読むことはおすすめします。2015/06/10

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