ちくま文庫<br> むかし卓袱台があったころ

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ちくま文庫
むかし卓袱台があったころ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 230p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422453
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

かつての人気テレビドラマ「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」では、卓袱台がもうひとつの主人公だ。食事どきや、団欒に卓袱台を囲み、ワイワイ、ガヤガヤ話し合った。卓袱台は、家族の歴史を知り尽くしている。あのころ確かにあった、家族たちのお互いへの思いや、近隣の人たちとの連帯は、いったいどこへ行ってしまったのか。大切なものの行方を探し、遠い日の記憶の中に佇む。敬愛する山本夏彦氏に依頼され「室内」に連載した随筆からは、真摯で繊細で照れ性な作家の姿が垣間見える。

目次

1(願わくば畳の上で;むかし電話がなかったころ;私はいったい誰でしょう ほか)
2(幻景二題;大礼服を着てみた話;ある秋の一日… ほか)
3(地図の話;日記を書いた日;瓶の中の悦楽 ほか)

著者等紹介

久世光彦[クゼテルヒコ]
1935年東京生まれ。東京大学文学部美学科卒業後東京放送を経て、映像製作会社を設立、ドラマの演出を手掛ける。92年「女正月」他の演出により芸術選奨文部大臣賞を受賞。作家活動としては93年『蝶とヒットラー』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、94年『一九三四年冬―乱歩』で山本周五郎賞、97年『聖なる春』で芸術選奨文学部門文部大臣賞、98年紫綬褒章など数々の賞を受賞。2006年3月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kao

2
この本は今時分に読むのがいいと思う。昭和という時代は本当に沢山の出来事があったけれど 生活の根っこのところはどこの家も同じだったのではないだろうか。あの頃のいろいろを懐かしんでいるのではなく、あれは一体何処へいってしまったのか?と探しているという久世さん。私も同じです。2015/11/21

すばる

1
美しくて優しい昭和の情景が浮かんでくるような本でした。2010/12/18

ミメイ

0
☆5

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