ちくま文庫
完本 美空ひばり

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480420886
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0123

内容説明

日本歌謡史上最大のスター・美空ひばり。昭和の影を色濃く背負いながらも、今日なお多くの人々の魂をとらえて離さない。日本人の心情を直撃した魅力。ジャズも歌いこなした音楽的才能のすべて。小林旭との離婚など順調ではなかった私生活。三代目山口組との関係で、世間の指弾や反発を受けながらも屈せずに生きた強さ…。ひばりの本質へと迫った竹中労の最高傑作。

目次

第1部 笑顔と涙の遠い道(私は街の子―生いたち(一九三七~四七)
リンゴの花びらが―スターへの道(一九四八~五二)
わかれ道―ひばり自身の追憶から(一九五二~六五)
さよならの向うに―ひばりはどこへゆく)
第2部 地球の上に朝がくる―歌ごよみ三〇年(戦争のなかをゆく歌謡曲―ひばりを生んだ社会的背景;歌でみる二〇年―ひばりをめぐる戦後社会史)
第3部 かくて、それからの美空ひばり(五・三〇、ひばりとの出会い;わが青春の美空ひばり―戦後映画史の流れにつづる;ゴッド・マザーの死)
付録 竹中労がえらぶ・ひばり映画ベスト10

著者等紹介

竹中労[タケナカロウ]
1930年生まれ。東京外語大学除籍。フリーのルポライターとして活躍。政治から芸能まで広い分野をテーマに、権威とは無縁な時代の心性を掘り起こす文章は、竹中節として多くの読者を魅了した。91年5月19日肝臓癌で死去。父親は画家の竹中英太郎
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デルタアイ

4
戦前、中、後と日本人の娯楽は時の権力と情勢によって変わりながらも脈々と受け継がれ その代弁者たる美空ひばりの様々な角度から見た竹中労の もはや"美空ひばり愛"しかみえてこない本だったw 重複も多いし、肝心な経歴とかはだいぶ端折られてるが 読み応えある1冊 保守層の大人、ダメ夫、やくざ、変態的なルポライター... スターは大変だ ☆8.42021/03/05

AK

2
エンターテイメント(大衆芸能)の力強さ、竹中労さんに乾杯!2020/10/08

unterwelt

2
美空ひばりの生い立ちから国民歌手(と言っていいのかしらん)になるまでを追ったルポルタージュですが、戦後史とひばりの足跡を重ねているだけでなく、大衆のひばり受容に対する「進歩派知識人」への批判は現代にも通じるところがあると感じました。あと、読んでいると美空ひばりの曲が聞きたくなります。2018/12/15

てら

2
あくまで竹中労にとっての「完本」であり、美空ひばりの概説書ではないので注意。一言で言えば「愛の書」なのだが、そこいらの生ぬるい「愛」ではない。梶原一騎も真っ青の愛である。自らの人生をすべて対象の人生にぶつける、対象の人生ぜんぶを自分の人生で受け切る。それが竹中労という「ルポライター」だった。死後25年が経つが、いまだにその亡霊はネットのそこかしこに潜んでいる。原子力発電、沖縄米軍基地、東京オリンピック、TPPにAIIB、ISIS、そして憲法「改正」。いまこそ魔人として転生してほしい一人。2015/05/23

fa

2
昔読んだ。美空ひばりは気付いた時には亡くなっていたので、殆ど知らないけれど、彼女への愛情は凄い伝わる。すんごく良い。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/498040
  • ご注意事項