内容説明
肩の力を、ぬきましょう。じつは、日本人も昔から笑いとユーモアが好きだった。直球ばかりを投げていたわけではないのだ。先祖たちの言葉に対する敏感さ、好奇心は、すごい。この巻では、まず、『万葉集』の歌人たちが登場する。
目次
1 万葉びとの笑い(字謎の伝統;畳句に遊ぶ;三題噺万葉版;嘲笑歌とファトラジー)
2 かなの発生と言語遊戯の展開
(『古今集』のしゃれ;物名―言葉の隠し絵;折句―遊びとしての暗号;カリグラム)
3 機知の応酬
(さまざまな歌合;連歌の展開;ユーモアの復活)
4 川柳への道程(貞門と談林;回文―シンメトリの美学;雑俳の流行;前句付から川柳へ)
5 狂歌の盛衰(狂歌の源流;大坂から江戸へ;5 狂詩の流行;狂歌の技巧;狂歌の題材;狂歌の衰退)