ちくま哲学の森 〈2〉 いのちの書

ちくま哲学の森 〈2〉 いのちの書

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  • サイズ B6判/ページ数 404p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480300027
  • NDC分類 108
  • Cコード C0310

目次

おばあちゃん(金子光晴)
私は百姓女/老いて(吉野せい)
暁を見る(ヘレン・ケラー)
最初のハードル(戸井田道三)
荻の花(宮本常一)
病床断想(吉田満)
或る遺書について(塩尻公明)
死生(幸徳秋水)
臨終の田中正造(木下尚江)
安吾のいる風景(石川淳)
「ガリヴァー」の作者の死(中野好夫)
狂気について(渡辺一夫)
絞首刑(オーウェル)
拷問(ジヤン・アメリー)
夏の花(原民喜)
穴ノアル肉体ノコト(渋沢龍彦)
墓(正岡子規)
チョウチンアンコウについて(梅崎春生)
牧歌(モーパッサン)
魂について(小泉八雲)
生きがいを求めて(神谷美恵子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Arowana

1
命は意志とは無関係に在るように日頃から思うけれど、しかし同時に意志を包み込んでいるものなのかもしれない。自殺は罪悪なんだろうか。だとしたら、何に対する?2012/05/25

0
一番初めの「おばあちゃん」を読みたかったために図書館で借りた。老の醜さや病みほけたみじめなおばあちゃんという形を思い出にのこすまいと書かれているがそれは苦しんで最期を迎えた情景を思っているのだろうか。生きたか生かされたかはわからないがおばあちゃんは一生懸命に生きたと思う。眠っている目頭に涙がわき上がるとあったが、同じような経験をした自分としては、びっくりした気持ちの方が大きかった。戦争や難病の話が非常に多く、遠くまで歩くことの辛さをストックすることがどれほどのものか少しわかる年にはなったと思う。2014/12/24

清明

0
これは、いのちの大切さを謳ったものではなく、「どう生きるか」を著者それぞれが示している一冊。吉田満のエセーが衝撃的だった。両目に怪我を負い閉ざされた視界の中で、彼はこう記述している。「現代人は読書に中毒しているという。(中略)これは裏を返せば、いままでは活字を追うだけで、自分の中身までゆたかになったような錯覚にとらわれていたことを意味する。」…これは、私自身にも当てはまる。「私」とは何なのか、考えさせられる一冊だった。2012/04/17

メルセ・ひすい

0
蔵書  充実した人生・死の宿命 哲学というものがこの世にあるのはなぜか。いろんなことがらに問題を見つけ、ドウナッテイルノカ・ナゼナノカと追究していくことが「面白い」からに他ならない。それは登山に似ている。周到な準備、忍耐と孤独、そして頂上に立つ喜びがある。先人の哲学者が登攀記を残してはいるが、なぜか面白さを隠しているふしがある。ならば自分の力で道をみつけよう。もともと哲学は、そこが面白いんです!2007/01/03

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