アイヌのユーカラ―神々と人間の物語

アイヌのユーカラ―神々と人間の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784480211101
  • NDC分類 K388

目次

第1部 先祖たちの物語(生い立ち;お姉さんの話;ウイマム〔交易〕に出かける;コタンコロカムイの妹神さま)
第2部 魔神との戦い(オヤルルコタンとの戦い;チュウペッの娘さん;シレブンコタンでの死闘;化物退治;ポロシリの少年との戦い;日の神を助けだした話)
第3部 ポィヤンペの結婚(ポニシカリからの許嫁;ウッカケシの戦い;シヌタプカの里;息子のポィヤンペ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

14
図書館本。「銀の滴降る降るまわりに 金の滴降る降るまわりに」という解らないのに美しい文を見たとのは子どものころのこと。「ユーカラ」という不思議な物語りがあるのだと知った。オキクルミ神やフクロウ神のはなしを少し読んだような気がする。そして今またアイヌの英雄譚を読んだりする。どこの神様も人間に近い。そして戦早くて恋早い。豊穣を祈り人間と動物たちの幸福を願ってはいるようだ。(マンガの芋蔓が神々と人間の物語に伸びてきた。『カレヴァラ物語』も読んでおくかな)2016/04/12

 本の紙魚

2
日本の先住民族でありながら遠い、アイヌ文化に少しだけ触れられる物語。英雄譚は世界共通の部分があるなあと、津波や飢饉や嫁取りの話の部分では思った。アイヌ独特の世界観は神の世界と人間界と黄泉の世界が行き来自由というところだろうか。また、女性の神様が結構戦に加わっているのも頼もしい。アイヌの木彫りや刺繍は素晴らしいのでポイヤンペの作った彫り物や偽の花嫁の衣装はどんなに美しかったのだろうと想像した。解説にあったように本来は耳で聞いてこそ味わえるのがユーカラらしいのでどこかで聞く機会があれば耳を傾けてみようと思う。2022/01/19

ジェイソン

0
ユーカラはアイヌ民族が語って聴かせる、落語のような物で、それを書籍にした本作。読んでいて同じような表現が目立つのはその為。水戸黄門の印籠のような、決まり文句だったんですね。アイヌ民族の独特な世界観で語られるポィヤンペという英雄の物語。上手くアイヌ語が日本語に訳されている為、昔話を聴いているようにスラスラと読めていける。最後の物語にはアイヌ民族の物の考え方がポィヤンペから語られているようで、「はじめに」と「おわりに」もきちんと読んで頂ければアイヌ民族について少し学べる一冊。

すがし

0
我ら大和民族の同胞アイヌ。その文化の一端なりとも触れられたことは大きな収穫だった。2007/04/17

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