ちくま文学の森 〈10〉 賭けと人生

ちくま文学の森 〈10〉 賭けと人生

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  • サイズ B6判/ページ数 484p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784480101105
  • NDC分類 908

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

116
シリーズの中でも様々な賭け事についての話が楽しめます。古今東西の作家の方々が趣向を凝らして賭けと人生について語ってくれています。プーシキンの「スペードの女王」、森鴎外の「最後の一句」はいつ読んでも印象に残ります。また桂文楽師匠の「富久」が収めらているのもいいですね。私がここに入っていないので残念なのは、ロレンス・ダレルの「南から来た男」ですがこれはどうしてですかね。2018/05/20

メタボン

26
☆☆☆★ 「賭け」の色々な側面が見れるアンソロジー。ナイフ投げの手腕が鮮やかなカターエフ「ナイフ」。博打渡世とはこのこと、子母沢寛「紋三郎の秀」。銀行家との賭けにより世捨て人となるチェーホフ「かけ」。突拍子もない物語、久生十蘭「黒い手帳」。塩炊きで一攫千金、獅子文六「塩百姓」。本書で一番の力作にて良品の今東光「闘鶏」。親思いの娘の命がけの賭け、森鴎外「最後の一句」。剣豪の生き様、五味康祐「喪神」。国定忠治に従うものを決める入れ札という名の選挙のオチが味わい深い菊池寛「入れ札」。2017/05/24

yurari

4
ロレンスの木馬を駆る少年が妙に残った。あとは獅子文六の塩百姓。「数学はダイスに始まり、物理学はビリヤードに始まった」ーあとがき2018/01/14

...

4
本当か嘘かわからない薀蓄が炸裂する板垣恵介の肉体博覧会、『グラップラー刃牙』が楽しめる人なら、今東光の『闘鶏』は絶対に面白いハズ。シャモの名前の付け方の例で5行丸々費やしたり(だっしゃあッッッ!)、闘鶏における技の名前で2ページ以上割いたり、劇画的効果を齎す河内弁に妙なグルーヴがあったり…これで60ページだとッッッ、怒濤の短編としか言いようがないッッッ!闘鶏を取り巻く人間ももちろん、粒ぞろいのクズぞろいで納得。この一作の衝撃(インパクト)が強すぎて他の短編が一気に霞んだッッッ…。2012/09/30

訪問者

3
カターエフ「ナイフ」、ボンテンペルリ「アフリカでの私」、プーシキン「スペードの女王」、ロレンス「木馬を駆る少年」、獅子文六「塩百姓」、今東光「闘鶏」が面白かった。2023/06/16

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