ちくま学芸文庫<br> 増補 教育の世紀―大衆教育社会の源流 (増補)

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ちくま学芸文庫
増補 教育の世紀―大衆教育社会の源流 (増補)

  • 苅谷 剛彦【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 筑摩書房(2014/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480095992
  • NDC分類 372.53
  • Cコード C0137

内容説明

すべての子どもに等しく教育機会を与える試みがときに自由を抑圧し、一人ひとりの個性を尊重する教育がときに平等をむしばむ。「平等と自由」という価値を背負わされた学校が、常にこうした難問に突き当たるのはなぜか。問題の起源は、教育機会の拡大により社会の平等化を推し進めようとした、20世紀初頭のアメリカに探ることができる。「大衆教育社会」の進展につれ、学校の担うべき理念が「個人の形成」から「個性の尊重」へと変質したとき、何が起こったのか?アメリカの経験を掘り下げることで、日本の教育が抱える根深い問題を浮き彫りにした、第27回サントリー学芸賞受賞作の増補決定版!

目次

第1章 ウォードの時代―公立学校成立期のアメリカと知による平等主義(忘れられた社会学者;一〇〇年前の“ネオ・リベラリズム”の流行とウォード;マンの時代 ほか)
第2章 教育という万能薬―教育機会と平等の歴史(知性平等主義;頑迷な誤謬;知性の発達から教育可能性へ ほか)
第3章 ハイスクール物語―「教育と平等」の大転換(アメリカ的な学校・ハイスクール;シーマンの夢―「階級のない社会」、産業化とハイスクール;実際のハイスクールとエリート主義的画一教育 ほか)
エピローグ
補論 教育・平等と大衆教育社会

著者等紹介

苅谷剛彦[カリヤタケヒコ]
1955年東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。ノースウエスタン大学大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)取得。東京大学大学院教育学研究科教授をへて、現在、オクスフォード大学教授。専攻は教育社会学、現代日本社会論。データの精緻な検証により、教育や日本社会について、鋭く的確な発言をしつづけている。『教育の世紀』で第27回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)受賞。『階層化日本と教育危機』で第1回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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isao_key

6
米国の教育史にプラスして日本に取り入れられた米国教育を論じている。米国が初等教育とハイスクールを世界で最も早く広めた。ジュニア・ハイスクールは6年間の本当のハイスクール教育を全うできない子どもたちのために提供された代替物であり、その後4年制大学の代わりに2年制のジュニア・カレッジ(短大)教育を提供するのと同じねらいであったという。日本ではどんな子どもにも「よりよく生きたい、より向上したいという望ましい欲求」が備わっているとみる子ども中心主義の教育観で動いてきた。不平等について真剣に語られてこなかった。2018/03/31

客野

0
教育が立身出世のための鍵となっていく19世紀以降のアメリカの変化を見つめている。かの国での教育の大衆化や個別化を批評し、可視的な平等の存在のために、不平等が見過ごされていることを説く。教育機会の問題の視界をクリアにしてくれる。共和国であるアメリカの事例を日本に直輸入することはできない(してしまったために失敗したのだが)が、教育先進国であるアメリカに学ぶところは多い2016/10/03

くりすたん

0
アメリカの教育の歴史を確かめることで教育と平等の関係を捉えていった1冊。エピローグでは日本についても触れているが、日本の問題を深く知るには本書では不測だろう。しかし、読むことで日本の原罪の問題は新しいものではなく、すでにアメリカが経たものを日本的な特長をもって繰り返しているものだという支点を獲られると思う。2016/03/17

Toshiyuki S.

0
平等と自由という近代社会の理念をキーワードにしながら、進歩主義的なアメリカの教育社会の変動を読み解いた労作。教育に関する理念の具体的な発現形態はもちろん学校だが、アメリカでも学校が担う役割は二転三転したようだ。日本の学校改革も迷走を続けているが、アメリカのように確固たる理念や目指すべき社会像に関する思想を欠いている分、さらに厄介である。昨今の大学改革論議でも、教育の内容を変えることが自由や平等の実現にとって、どんな正の/負の効果をもつのかについて、十分な議論はされていない。歴史への視線が必要である。2015/08/23

nahopitt

0
「教育」という考え方はどこから来たのか。その源流を探るという意味では非常に興味深い。今行われている教育についての議論も結局はここに集約されるのだなと思った。2014/12/15

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