出版社内容情報
主観や客観、観念論や唯物論を超えて「現象」そのものを解明したフッサール現象学の中心課題。現代哲学の大きな潮流「他者」論の成立を促す。本邦初訳。
内容説明
フッサール現象学の主要概念「間主観性」をめぐるテクストを精選。本邦初訳。これまでにない明解な訳文で、現象学への新たな扉が開かれる。
目次
第1部 還元と方法(現象学の根本問題;純粋心理学と現象学―間主観的還元;現象学的還元の思想についての考察;現象学的な根源の問題;『デカルト的省察』における間主観性の問題について)
第2部 感情移入(感情移入に関する古い草稿からの抜粋;感情移入 一九〇九年のテキストから;「感情移入」と「類比による転用」の概念にたいする批判;本来的な感情移入と非本来的な感情移入;「内的経験」としての感情移入―モナドは窓をもつ)
第3部 発生的現象学―本能・幼児・動物(脱構築による解釈としての幼児と動物への感情移入;他のエゴと間主観性における現象学的還元;構成的発生についての重要な考察;元初性への還元;静態的現象学と発生的現象学;世界と私たち―人間の環境世界と動物の環境世界;幼児―最初の感情移入)
著者等紹介
フッサール,エトムント[フッサール,エトムント][Husserl,Edmund]
1859‐1938。ドイツの哲学者。現象学を創始し、「厳密な学としての哲学」を構築する
浜渦辰二[ハマウズシンジ]
大阪大学教授
山口一郎[ヤマグチイチロウ]
東洋大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
鏡裕之
home alone