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ちくま学芸文庫
日本流

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480092533
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0110

内容説明

我々の周りにあり、また失われつつある日本的なもの。著者はそれを「日本流」と定義した。本書では万葉仮名、着物、庭園、絵画等を豊富な図版とともに紹介。それらのなかにスサビという方法論を見出し、泉鏡花、イサム・ノグチ、ワダエミなど、モノの真髄を掴み、革新的な仕事をした人々に着目。文化やその伝承が個々の才の集積であることを説く。また忘れかけた日本の滋味とも言える哀調を、野口雨情をはじめとする大正時代の童謡に探る。現代にも伏流としてある多様で一途な日本の姿が現れる一冊。日本文化について斬新な提言を続ける著者の歩みは、この書から始まった。

目次

序章 日本が思う―歌を忘れたカナリヤ
第1章 日本を語る―多様で一途な国
第2章 日本も動く―職人とネットワーカー
第3章 日本で装う―仕組と趣向がはずむ
第4章 日本へ移す―見立てとアナロジー
第5章 日本に祭る―おもかげの国・うつろいの国
第6章 日本と遊ぶ―わび・さび・あはせ
第7章 日本は歌う―間と型から流れてくる

著者等紹介

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
1944年、京都府生まれ。編集工学研究所所長。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、イシス編集学校校長。独自の視点による情報文化論、日本文化論に定評がある。インターネット上で壮大なブックナビゲーション「千夜千冊」を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k.m.joe

3
多様で一途な日本・・・簡単には解釈できない言葉だ。日本らしさを考える時、ついつい和風で情緒のあるものだけを取り上げがちだけど、正剛さんはもう一歩深く踏み込んでいる。この本から繋がっていく世界が随分ある。そこも含めて今度は読者、そして日本人が踏み込む番だ。2012/05/20

鎌倉 幸子

2
日本は「多様な一途」な国。それは「日本はずっと不安定であるがゆえ」の宿命である。今年(2014年)は自然災害も多かった。政治も経済もなんとなくすっきりしない年だったのではないか。その中で生きなければいけない私たちへのヒントがこの本の中にはある。何度も読み、それを探し、自分のものにできればと思った。2014/12/26

スエ

1
これは何度も読み返さなければいけない。そういう本。2015/05/10

はちくま

1
義太夫とか茶碗とか庭とか好きなんだけれど、今まで系統だてて考えてこなかったな、と反省。確かに日本独特の「間」を説明するのは難しい。2013/09/25

ytkhs

1
間違いなく重読、精読の本。知識経験が増を蓄えて、5年後10年後にも読み返したい。2011/06/15

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