内容説明
「政治学」も「経済学」も、むずかしくてよくわからない。学問なんて現実には役に立たないのでは?―そんなあなた、たしかに教科書を読んでも、世の中を動かす力の正体は見えてきません。大切なのは、経済や政治や法律や文化が、互いにどうつながっているのか、だから。そのつながりを知るために、知の体力を養おう。政治とは何か。民主主義とはどんな仕組みなのか。そもそも資本主義とは何なのか。人間にとって生活とはどんな意味をもつのか。専門化した学問のコリをほぐして、広い視野から考えよう。これからの時代を生き抜くための地図とコンパスを、本書が授けます。
目次
講義をはじめるにあたって―日本をまともな国家にするために
講座1 政治について考える(政治とは何か;日本の政治権力はどのように作動するか;日本の民主主義;民主主義と憲法;天皇と民主主義;政教分離について;政治が絶望的に下手くそな日本人)
講座2 暮らしと経済(資本主義再入門;企業と日本文化;人間にとって生活とは何か;一〇〇年マンションで都市再生を)
講座3 日本の、これから(日本のかたちを、どのように構想するか;国際化と日本人の意識;日本人はなぜ論争が下手なのか;日本人はなぜ危機意識が足りないのか;日本人はなぜ組織をつくるのが下手くそなのか)
著者等紹介
橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。同大学世界文明センター副センター長も務める。専門は理論社会学、宗教社会学、現代社会論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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