ちくま学芸文庫<br> 植物一日一題

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ちくま学芸文庫
植物一日一題

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091390
  • NDC分類 470.4
  • Cコード C0145

内容説明

独学で植物学を志し、のちに世界的な植物分類学者となった牧野富太郎が、伸びやかに綴った随筆。和漢洋の典籍を渉猟し、本草書を精査した著者が、その学識を背景に、植物の名の由来、その生態、日本人と植物の関わり方の歴史などを明快に説く。「馬鈴薯とジャガイモ」「キャベツと甘藍」「楓とモミジ」など身近な植物の分類にまつわる話から、「昔の草餅、今の草餅」「茶の銘玉露の由来」「中国の椿の字、日本の椿の字」「海藻ミルの食べ方」といった稀有な蘊蓄まで100題。挿絵多数。

目次

馬鈴薯とジャガイモ
百合とユリ
キャベツと甘藍
藤とフジ
ヤマユリ
アカザとシロザ
キツネノヘダマ
紀州高野山の蛇柳
無花果の果〔ほか〕

著者等紹介

牧野富太郎[マキノトミタロウ]
1862‐1957。現高知県生まれ。植物分類学者。小学校を中退し、独学で植物学者を志す。東京大学理学部植物学教室で研究、同大学助手、講師を務める間に全国の植物の採集調査を続けて多数の新種を発見し、日本の植物分類学の基礎をつくる。『植物学雑誌』『植物研究雑誌』を創刊。理学博士、第1回文化功労者、没後文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いーたん

26
独学で植物学を学び始め、ついには世界的大家になった牧野翁84歳にして、終戦直後に書き記した牧野植物百物語。最初のお話、「ジャガイモのことを馬鈴薯と言うなかれ!」から、目をパチクリ。フジは藤にあらず、クリは栗ではない、なぜユリを百合と書くのだ?と、先達の植物学者の勘違いや浅学をバッサバッサと切り捨てていく。要は、当時、日本の植物学のお手本は中国だったが、中国に生えているのと、日本に生えてるのは違うのに、そのまま漢名を使うべからず、とのこと。博覧強記なだけでなくフィールドにも強く、個性的筆致の牧野博士でした。2021/02/28

qwer0987

9
植物学者だけあって、植物の名前の正確さに対するこだわりはさすがのもの。たとえば藤とフジのように、日本にあるフジを中国の藤に漢字へと置き換えたことでその正確性が失われてしまったことを著者は大いに嘆いている。そしてそういった例はかなり多く、著者は植物の観察結果と文献とを照らし合わせて、何がどう違うのかを懇切丁寧に説明する。そこからは植物をひたすらに愛した著者のこだわりと学者らしい態度が見える。実際学術名にはMakinoの名のついたものがいくつも言及されており、この世界における著者の存在感を示すかのようであった2023/04/12

くまくま

8
筆者は怒っている。何でもかんでも漢名で表すのは誤りであると。漢名を広げた歌人、詩人にまでその怒りが向いている。また、一般人への科学的知識の欠如を嘆いている。梨リンゴの可食部は実は茎といった感じで。これはちょっと要求のレベルが高すぎる(笑)2021/04/25

Ryoichi Ito

7
「序文に代う」に,「昭和21年8月17日より稿し初め…」とある。終戦直後の文章がはつらつとしている。「馬鈴薯とジャガイモ」から「冬の美観ユズリハ」まで植物に関するうんちくを傾けた約百の小エッセイから成る。牧野植物学は植物をあらゆる観点から探ることが特徴で,素人にはそこが面白い。大場秀章教授による巻末の解説ではないが,牧野の激情ほとばしる文章に圧倒される。 2019/08/28

未来来

7
一日一題ずつ計百題書かれた植物に纏わる随筆集。書き方は分量も筋道もその時々で好きに書いてあるようです。内容の多くはある名称で呼ばれるものが何かを考察する名実考が中心となっていました。他の著書でもなされている、日本の植物を漢字で表記する事に対して反対するというものが多いです。植物学的な視点は勿論、文学的な切り口等もあります。遺伝子を調べられる現在の方が逆に頭を使っていない気持ちにさせられます。一度定着した言葉の訂正の難しさも感じさせられました。過激でありながら諧謔も交える牧野節は何とも痛快。《大学図書館》2009/09/13

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