ちくま学芸文庫<br> 世界制作の方法

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ちくま学芸文庫
世界制作の方法

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091253
  • NDC分類 133.9
  • Cコード C0110

内容説明

本書が刊行されるや、アメリカ哲学会に大きな反響を惹き起こし、度重なるシンポジウムが開催されたアメリカ現代哲学の最重要著作。世界制作論とは、グッドマン独自の唯名論的論理を基礎とした、もろもろの哲学に関する哲学、メタ哲学、哲学とはいえない哲学、という逆説である。そこでは、藝術、科学、知覚、生活世界など、幅広い分野を考察し、思索の徹底性を示す。「われわれはヴァージョンを作ることによって世界を作る」。この洞察によって、言語中心主義に陥っている現代哲学の超克を目指し、人間の記号機能の発露としてのさまざまな世界を、平易な文体によって等しく考察する創造的試み。

目次

第1章 言葉、作品、世界
第2章 様式の地位
第3章 引用にかんするいくつかの問題
第4章 いつ藝術なのか
第5章 知覚にかんするある当惑
第6章 事実の作製
第7章 レンダリングの正しさについて

著者等紹介

グッドマン,ネルソン[グッドマン,ネルソン][Goodman,Nelson]
1906‐1998年。アメリカの哲学者。ハーヴァード大学で博士号を取得。各地の大学で哲学を教え、没するまでハーヴァード大学哲学名誉教授。分析哲学を継承しつつも、その域を超えて藝術や形而上学の諸問題についてきわめて犀利で体系的な考察を展開

菅野盾樹[スゲノタテキ]
東京大学人文科学研究科博士課程単位取得退学。現、東京工業大学世界文明センター・フェロー、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gokkey

11
世界とは構成的なものであり多元的である。各世界(ヴァージョン)の中においてモノ(芸術等を含む)から記号を導き、世界を制作する。表面的にはカッシーラーとハイデガーのイイとこ取りのように見えるが、実在論方面への歩み寄りはなく、「(多元論的に)存在する事」を主張するものではない。寧ろ徹底的にプラグマティックな立場を崩さず、正しさとは場面場面での適合性の問題であり、モノを知るとか理解するとは極言すればこの適合性の発見に他ならないと。この辺りが本書がビジネスマン(特に経営者)にも読まれる所以なのかと納得した。2020/05/19

singoito2

5
多数の真理を相対化する議論と、慣習、伝統、整合性、適合、セールスなどの基準でそれらの真偽を序列化する議論を往復する本。しかし、自ら神を殺した上で、密かにこれを復活させ、世界を制作する者は自己の現存在と欲望に奉仕する神殿祭司たらざるをえないし、ついには権力の下僕に転落するだろう。だからこそ、コーネル・ウェストは旧約の預言者の公正と献身を目指して預言的プラグマティストを宣言したのだ・・・ということが良く分った一冊。結論としては詰まんなかったです。2022/05/03

みにゃー

4
唯一つの真なる世界など存在しないという命題はおもしろいが、少し言葉遊びだと思ってしまうのは理系ゆえか。 われわれが認知できる「世界」というのは結局われわれが各自任意の、そして時により都合のいいシステムにより解釈し、校正したものだというのは理解できる。しかしその「認知するもの自体」は確かに存在するのだから。この本だと、まるでそれが無意味かのようだ。 ファイ現象周りの記述が一番面白かった2017/06/08

roughfractus02

4
記述が世界を作る。記述は各学的体系で異なる記号作用を持つゆえに世界も各々異なる。世界とは書き直されるバージョンなのだ。著者の構成主義的世界制作という主張は、可能世界の複数性でなく現実世界の複数性を強調する。認識をバーション=世界とする本書の芸術的アプローチは、数学化する可能世界的多世界解釈の実在論的真偽基準すらバージョンとして扱う非実在論を採る。一方、後者の基準の単一性が無限の可能世界を導出する点を指摘し、各世界の真偽は記述法によって異なるという記号主義を採ることで、非実在論を偽の虚構領域から解放する。2017/04/19

Z

4
この人の別の著書の「記号主義」のほうが面白かった。第一章と巻末の用語整理はためになった。哲学の著作だけど、別に大陸の哲学のようにわけわからん用語はないうえに、分析哲学のように記号や数学にとりつかれてないので、誰でも読みうる著書を書く人。p4に「座標系は、記述されたものにではなく、きじゅつの体系に属す」として、世界とは何かみたいな全体概念を廃すうえに、数学も相対化させ、数学の体系、同様、芸術なども我々の世界の見方、「ヴィジョン」に影響するとして、良くも悪くも、常識人の思考をしている。2015/01/16

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