内容説明
戦後日本に屹立する巨人、丸山眞男。彼の思想の本質とは何だったのか。「丸山が何をいったかよりも、むしろ彼が何をいおうとしたか、その思想の余白を考えること。このことを本書では、彼の思想の余白を考えること。このことを本書では、彼の思想の隠された問いを発掘することによって考察しようとした」。丸山の省察ノートに自画像を読み、日本思想史研究に「公」と「私」のあり方を問うまなざしを追い、彼への数多の批判を分析しつつ丹念に思索の跡をたどることから、その思想の基底をなした問題意識に迫る。「近代主義者」「進歩的文化人」等の通俗的なイメージを覆し、ラディカルな思索者・思想家としての新たな像を提出する、刺激的な丸山論。
目次
第1章 思索と思想(混沌と形象;論点回避の丸山論 ほか)
第2章 公と私の分岐(はじめに;ファシズム研究 ほか)
第3章 時間・歴史・社会(近代的精神;転向の時代体験 ほか)
第4章 政治的思考(ロマン主義的思考と政治;政治・非政治・過政治 ほか)
著者等紹介
間宮陽介[マミヤヨウスケ]
1948年生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。社会経済学、経済理論、経済思想専攻。市場経済一辺倒の傾向を批判し、経済活動に「倫理」と「公共性」を求める立場からの発言が多い。また都市計画・まちづくり等の分野においても積極的に発言し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ikkoku-Kan Is Forever..!!
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