ちくま学芸文庫<br> フーコー・コレクション〈4〉権力・監禁

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ちくま学芸文庫
フーコー・コレクション〈4〉権力・監禁

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  • サイズ 文庫判/ページ数 455p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480089946
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

内容説明

五月革命以後の日々の中で、フーコーも急速に政治的活動を活発化させる。それに伴い、フーコーの仕事を貫く主題として「権力」の問題が前面に押しだされてきた。権力は「知」と共謀しながら、いかに規律社会に張り巡らされ、いかに作動してきたのか。コレクション第4巻「権力・監禁」は、政治参加の端緒のひとつ「監獄情報グループ」の宣言書、ドゥルーズとの対話「知識人と権力」ほか、『監視と処罰―監獄の誕生』を軸とした、人間矯正のテクノロジーへの批判の数々を収録する。

目次

GIP(監獄情報グループ)の宣言書
監獄についての調査、沈黙の鉄格子を打ち破ろう
歴史への回帰
大がかりな収監
知識人と権力
人民裁判について―マオイスト(毛沢東主義者)たちとの討論
監獄的監禁について
狂人の家
監獄についての対談―本とその方法
ミシェル・フーコー―哲学者の回答
地理学に関するミシェル・フーコーへの質問
医学の危機あるいは反医学の危機?
ソ連およびその他の地域における罪と罰
真理と権力
権力の眼
権力と知

著者等紹介

フーコー,ミシェル[フーコー,ミシェル][Foucault,Michel]
1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没

小林康夫[コバヤシヤスオ]
1950年生まれ。東京大学教授

石田英敬[イシダヒデタカ]
1953年生まれ。東京大学教授

松浦寿輝[マツウラヒサキ]
1954年生まれ。東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

加納恭史

19
もう少しフーコーの思想や司法について知りたいと思ってこの本を見る。彼の歴史の継続性を権力と監禁で具体的に知れるのでこの本が最適と思う。彼の政治参加の一つ「監獄情報グループ」の宣言から「監視と処罰―監獄の誕生」を更に詳細に知ることが出来る。二、三冊の彼らの解説書で、フーコーは構造主義を批判しているようだが、監獄についての具体例で分かり易い。その前の例で、デュメジルによるホラティウスを巡るローマの伝説がある。対比されるのはアイルランドのクーフリンと言う伝説の英雄の物語です。ローマ伝説ではこの物語の変形がある。2023/03/27

ラウリスタ~

9
これでフーコー・コレクションは全部読んだ。特にこの4はフーコーを読む助けになる本だったと思う。医学、監獄、狂気などにおける考古学的知を研究しているかに思えたフーコーが、自らも知らぬうちに「権力」というラスボスの前に如何にして立たせられていたかってことを語ってくれる。蓮見さんが「僕は以前あなたの著作をこうこうと読んでいたのですが、実は権力〜〜」って話をして、フーコー自身もどこかで「僕があれらを書いていたときは、○△や×■の研究をしていたと思ってたんだけど、今から思えば権力について書いてたんだね、ははは」だと2014/03/12

OKKO (o▽n)v  終活中

5
図書館 ◆「地理学」のとこだけ熟読……といいたいが、なに言ってんだかサッパリわからん(笑) 私がバカなだけじゃなく、インタビュアーもおかしいんとちゃう? と悔し紛れに言いがかりをつけてみる。カウフマンの『芸術地理学に向かって』を読むかぎり、フーコーの言説がかなり重要な感じがしたのでトライしたが、カウフマンの芸術地理学とフーコーの地理学論がいかにつながるのか、オパンポな頭ではどうしてもつかめず。もう少し勉強してからの再挑戦を誓う。悔しい ◆そんなわけで余裕がなく、パノプティコン関連の発言に手が届かず。悔しい2015/11/02

竹花 樒 - Shikimi Takehana

5
ミシェル・フーコーといえば、研究・分析を通じて表象される対象(=「真理」)の価値判断を徹底して行わない――「方法論」を拒絶する――人で、その真理を規定するシステムをフーコーは「権力」と呼ぶ。これはフロイトの「抑圧」のアナロジーで捉えられるような静的な関係ではなく、実態はむしろ視線によって規律を与えられ、社会体の中で実生産を行う生産体のことで、彼は視線がもつ監視機能から内面化までの道筋を「視線の政治学」として浮き彫りにする。その形態、及び制度設計が「建築」によって具体化されたのが「監獄」だと暗に述べていた。2012/05/10

d0g_ville

4
「従って歴史は一つの持続なのではなく、互いに絡み合って包含し合う多種多様な持続の集合なのです。従ってまた、時間という古い概念を多様な持続という概念に置き換える必要があります。構造主義への敵対者が『あなた方は時間を忘れている』というとき、あえて言わせてもらえば、彼らは歴史そのものがとうの昔に時間を清算してしまっていることに全く気づいていないように思われます。」「闘争の拡大化は、あなた(ドゥルーズ)が先刻問題にされたあの全体化という形態、理論的全体化作用、≪真実≫という形態のうちで遂行されるものではまずあり得2013/01/16

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