ちくま学芸文庫<br> フラジャイル

個数:

ちくま学芸文庫
フラジャイル

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月18日 09時09分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 474p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480089359
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0136

内容説明

なぜ、弱さは強さよりも深いのか?なぜ、われわれは脆くはかないものにこそ惹かれるのか?“「弱さ」は「強さ」の欠如ではない。「弱さ」というそれ自体の特徴をもった劇的でピアニッシモな現象なのである。部分でしかなく、引きちぎられた断片でしかないようなのに、ときに全体をおびやかし、総体に抵抗する透明な微細力をもっているのである”という著者が、薄弱・断片・あやうさ・曖昧・境界・異端など、従来かえりみられてこなかったfragileな感覚に様々な側面から光りをあて、「弱さ」のもつ新しい意味を探る。

目次

1 ウィーク・ソートで?
2 忘れられた感覚
3 身体から場所へ
4 感性の背景
5 異例の伝説
6 フラジャイルな反撃

著者等紹介

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
1944年、京都生まれ。編集工学研究所所長、ISIS編集学校校長。科学から芸術におよぶ多様なジャンルに取り組み、その研究成果を著作・映像・マルチメディアとして発表している。独自の視点による情報文化論、日本文化論に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

傘緑

46
手に触るすら恐ろしい、薄翅蜉蝣のような儚さや脆さや危うさを孕んだ「壊れもの注意(Fragile)!」の千夜千冊の本。「この本は叙述のしかたもいささか変わっている。テレーズ・ラカンの人生と黄昏の科学とトルーマン・カポーティのホモセクシャリティとがつながり、中世の説経節とカオスの物理学とシンデレラの謎とが重なり、オスカー・ベッカーの美意識と長吏浅草弾左衛門の実態とミシェル・フーコーの歴史思想とが、いっしょくたに語られる」人間の庇護欲をかき立て、懐に入り込んでくる、これらの”弱がり”の本たちの”利己的な模倣子”2017/06/19

ゆう。

23
弱さの深さについて論じられている。弱いからこそ、人間という存在は柔らかく、深く生きていくことができるのだろう。強さを誇るものよりも、弱さのなかで懸命に生きている方が人間味がある。とても内容の濃い本だった。2020/07/22

スミス市松

12
松岡正剛のラディカル・ウィルとともに、甚だ複雑な古今東西の弱さを駆け抜けていく。それは断片、ヴァルネラビリティ、あわいの空間、欠けた者たち、境界を跨ぐ者たち……。正直読んでいてわからない部分もあるが、それが「弱さ」の記述であり限り、ある種のセダクションとなって私をとらえてはなさない。「弱さ」とは私自身の問題だからだ。著者とのあいだに「弱さ」に関する共有感覚が生まれ、ときほぐされるような快楽を感じた。フラジャイル。弱さゆえに美しく、過敏で、鋭い何か。すぼめた手中でほたほたとはためく、うすばかげろうの危機感。2011/03/05

Bartleby

10
この本は「弱さ」をめぐるいくつもの問いが筆者のすさまじい知識量とともに披瀝されていて、読むたびに異なるフラジャイルなことばの断片が刺さってくる。どの言葉が刺さってきたかで自分が今どんな弱さに感応している・したがっているか分かる。この本で挙げられる問いを自分の中でどれだけ深めていけるかが自分の中に長くあるテーマです。2011/07/25

かやは

9
フラジャイルという「弱さ」について、文化的な話だけではなく生物学的な面からも考察しているのが斬新だった。深い感動や激しい高揚感が身体を揺さぶってくる衝撃のようなものならば、フラジャイルな感覚というのは身体の隙間を静かに満たしてくるものであり、表面を薄く撫でてくるものなんだろうなと思った。2018/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/550714
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。