ちくま学芸文庫<br> ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念

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ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念

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  • サイズ 文庫判/ページ数 479p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086297
  • NDC分類 701.2
  • Cコード C0110

内容説明

カント、後期ヘルダーリン、晩年期ゲーテという状況配置の中心に初期ロマン主義をとらえ、フリードリヒ・シュレーゲルとノヴァーリスの神秘的術語群からなる「ポエジー」言語の森に、ドイツ・ロマン主義の「芸術批評」概念がはらむ形而上学的思考の地図を描き出す。「主観‐客観」構造を排した「絶対的形式」は可能か?言語はいかにして「同一性」を実現あるいは回復しうるのか?―従来のロマン主義理解を根底から覆す『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』に、ヘルダーリン論、カント批判論ほかを加えて、初期ベンヤミンの思想世界を呈示するとともに、シュレーゲル「ゲーテの『マイスター』について」をも併録した、文庫版新訳。

目次

ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念(序論;反省;芸術批評)
初期ロマン主義の芸術理論とゲーテ
付 参考資料1 ベンヤミンの関連論考
付 参考資料2 Fr・シュレーゲルのゲーテ批評

著者等紹介

ベンヤミン,ヴァルター[ベンヤミン,ヴァルター][Benjamin,Walter]
1892‐1940年。20世紀ドイツの最も異彩を放つ思想家・批評家。きわめて緻密で繊細な文体をもつ卓越した文章家。青年運動の只中で思想形成期を迎え、ユダヤ神秘主義、観念論的弁証法、マルクス主義的歴史哲学等に影響を受ける。激動の時代状況とアクチュアルにまたラディカルに切り結びながら、同時に近代もしくはモデルネの歴史を見据え続けた。亡命行の途上でみずから命を絶った

浅井健二郎[アサイケンジロウ]
東京大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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syaori

52
ドイツ初期ロマン派の芸術批評概念について、その「理念が果した功績を」「ひとつの肯定的な功績として規定」した論文。作者は、初期ロマン派(主にシュレーゲルとノヴァーリス)の言葉を示しながら、彼らの芸術哲学・理念、また芸術批評を通して具現・析出しようとしたもの、彼らが目指した「絶対的なもの」などについて描き出します。それは、ロマン派の小説に感じる、ある一点の高みへと登っていくようなイメージの秘密を解くようで、秘儀を授かるような気持ちで楽しみました。併録のシュレーゲルの『マイスター』についての批評もとても好き。2020/03/17

hitotoseno

9
ドイツ・ロマン派をポジティブに考えたい者なら誰もが参考にしているし、これから考えるつもりなら絶対に読むべき書物。ロマン派の先行者にはフィヒテがいたが彼は彼独自の概念である「反省」を中途半端な形でしか形態化できず、シュレーゲルやノヴァーリスはそれを超えるために反省をギリギリまで押し通す方向へと舵を切った。しかし、〈私を見ている私〉という意識が無限に連なっていては狂気へと堕ち入らざるをえず、彼らはとりあえずの防波堤として「反省媒質」を生み出した(この辺、日本屈指のドイツ的作家古井由吉に影響を与えている)。2016/06/04

ぷほは

8
正直歯が立たない。『ドイツ悲劇の根源』などは「バロック演劇おもろそ~」みたいな感覚で読めてしまうのだが、こちらは文体が圧縮と錯綜のダブルパンチで中々しんどい。とにかくノヴァーリスとシュレーゲル兄弟は頭おかしい。フィヒテの知識学からなんでそんな展開に?と思うのだが、巻末解説でロマン主義の絶対性への志向が芸術批評を媒質たらしめる道筋はなんとなく把握できた。にしてもそもそも『ヴィルヘルム・マイスター』がウィリアム・シェイクスピアの照応であるという基礎知識すらなかったため、あと5年後くらいにもっかい読み直そう。2024/02/22

Ex libris 毒餃子

8
ベンヤミンは難しいです😓2023/09/25

mstr_kk

3
あまりに密度が高く、とても要約などできないが、以下のようなことだろうか。ロマン主義は認識の直接性と無限性を保証してくれる<反省>という概念を、その認識論の基盤とした。ロマン主義の体系においては、すべての現実的なものがまず単に思惟していて、さらにその思惟を思惟するのが<反省>である。その<反省>をさらに反省することができるので、<反省>は無限にべき乗されうる。2013/07/04

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