ちくま学芸文庫<br> メルロ=ポンティ・コレクション

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ちくま学芸文庫
メルロ=ポンティ・コレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480084682
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

出版社内容情報



言語が身体から切り離される以前の状態まで立ち返って心と体と言葉を考えようという真摯な姿勢に感銘を受ける。難解ではあるが、重要な問題提起が為されている。

●知識の表現
知識はいかに表現されるか。知識にかたちを与え、共有可能なものにすることを「表現」と呼ぶ。言語的、グラフ的、動的、静的など、様々な表現の形態と、表現される知識の「相性」を研究する表現の科学は、したがって、知識の科学の本質的な構成素である。

 知識とは何か。どのような種類があるのか。いかに表現されるのか。いかに伝達されるのか。
 人工知能、認知科学、脳科学の成果を結集しても、こうした疑問に対する最終的な答えはまだ出ていない。知識とそれを取り巻く現象の体系的な理論はまだ存在しない。だから、単なるキーワードとして、一時のはやり言葉として、「知識」を終わらせないために、知識のあるゆる実践の分析と、そのメカニズムの体系的理解が要求されている。

内容説明

メルロ=ポンティの思想の魅力は、言いえないものを言うために傾ける強靱な思想的な営為にある。彼の思考の根幹にあるのは、客体であるとともに主体であり、見る者であるとともに見られるものであるという「身体」の両義性を考え抜こうとする強い意志である。この「身体」という謎によって開ける共同の生と世界の不思議さ。

目次

言語について(表現としての身体と言葉;言葉の問題)
身体について(問い掛けと直観;絡み合い―キアスム)
自然について(自然の概念)
政治と歴史について(プロレタリアから人民委員へ;歴史の理論のための資料;個人の歴史と公共の歴史における「制度」)
芸術について(セザンヌの疑い)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

絹恵

37
寺山修司は皆誰かの代理人だと言い、プルーストは代理出来ない行為として読書を挙げている。それならば、言語を以て問うという行為は、この社会の身体に風穴を開ける。問いは時として、他人を壊したり、他人を必要としない世界を揺るがせる。世界に問うことで自身の存在もまた確認する。同時に問うことで代理人に依存したこの世界に飽きることもある。ここは浅瀬、この身体でもっと深く潜ってみたい。 2017/10/04

しんすけ

8
メルロ=ポンティの主張の中心は身体に起因するものである。そこには下記主張が観えるのだ。身体が事物の一員である。だからこそ身体は事物を見、かつ認識すると云える。/事物は身体を取り囲み、身体の領域の内部にまで入り込む。事物は身体の内側にあり、身体のまなざしや手を、外と内から覆うのである。身体が事物に触り、事物を見るのは、身体が事物の家族の一員であり、それ自体が見えるものであり、感じられるものであるからであり、身体が自らの存在を、事物に参与するための手段として利用するからである。/「絡み合い―キアスム」p1292018/09/11

Bartleby

8
「自然の概念」の講義録を読みたくて手に取ったけれど抄訳だった。自然を対象として、目的をもたない機械的なものとして考えてきた近代哲学について批判的に論じられていて、その一方でシェリングやフッサールなどの哲学に自然を新しく捉えなおすためのヒントが見出されている。ホワイトヘッドの移行の哲学やメルロ=ポンティ自身の身体の哲学について論じる少し前までしか訳されていなかったので物足りなさを感じました。2013/03/05

Omelette

7
脳味噌に汗をかきながら再読。2割ぐらいはわかったかな?加賀野井秀一が、高校生のとき、当時すでに老大家となっていた小林秀雄に会う機会があって、メルロ=ポンティは読んでいますか、と質問したそうな。「まあ、ポンティは私も読んだが、彼にはごまかすところがあるからね」と答えたそうです。このアンソロジーでも、遺稿となった『見えるものと見えないもの』から引かれている文章などを眺めると、言葉に主導権を渡すことで、なにか言うに言われぬことを言おうとしている、と直感できますが、言葉に酔っているようにも見えてしまいます。2011/02/15

いきもの

6
さっぱりわからん。けど、何となく好きな思想の哲学者。よくわからないまま読んでたので、最後の解説がありがたい。2023/04/18

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