内容説明
いま子どもたちのからだは追いつめられている。演出家として演劇創造・療育に長くかかわり共に生きるための「人間関係としての授業」を追求し続けてきた著者による教師論。どのように声を届かせるか、三角座りがいかに拘束するか、また学級崩壊、不登校…いま教師と教育が抱える問題を生の「からだ」と「ことば」から考える待望の書。
目次
はじめに(むかつく少年―近代身心二元論終焉の風景;からだの反乱・1982年)
からだが語ることば
人が人へ話しかけるということ
人が人に働きかけるということ
ひとりひとりを「生かす」というコトバ
学校という建物はだれのためにあるか?
からだは常に語っている
からだを「見取る」こと
断章一つ(「からだから見た教育」より)
表現への出発
対談・働きかけとしてのことば
おわりに(スタート台の手前・1998年;他者に出会うということ―この15年)