内容説明
19世紀フランスの歴史家ミシュレは、自然への生き生きとした関心を持ち続けた。昆虫に関する書物をひもときながら、身近に接した虫たちを注意深く観察し、愛情をこめて書きとめた本書は、意欲し労働し愛しあう虫たちのきわめて人間的な生活を描き出す。のちのファーブル『昆虫記』の先駆的な作品となった、「自然史」=「博物誌」四部作の第二作。
目次
第1篇 変態(女の子の恐怖;あわれみ ほか)
第2篇 技術(スワンメルダム;顕微鏡―昆虫には容貌があるのか? ほか)
第3篇 社会(暗黒の都市―白蟻;蟻―家庭と婚姻 ほか)