内容説明
人間が決して到達しないような高みに飛翔し、大地と空、天候、季節を見、知り、予見する、空気と光の息子―鳥。人間と同じようにおしゃべりし、歌い、対話する唯一の存在である鳥たちの生態を、美しく詩的な文章であますところなく写し出す。『フランス革命史』『魔女』で知られるフランス稀代の歴史家ミシュレの「自然史」=『博物史』四部作の記念すべき第一作。
目次
卵
極地―魚である鳥
つばさ
つばさの小手しらべ
つばさの勝利―軍艦鳥
水辺―おとろえた種類
アメリカの鷺場―ウィルスン
戦闘―熱帯
清掃作業
死―猛禽〔ほか〕