ちくま新書<br> コロナ対策禍の国と自治体―災害行政の迷走と閉塞

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ちくま新書
コロナ対策禍の国と自治体―災害行政の迷走と閉塞

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480074034
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0231

出版社内容情報

感染症拡大防止で、なぜ国対自治体の非難応酬が起きるのか。民衆にとって行政のコロナ対策自体が災禍となっている現状を分析する。

内容説明

日本の行政は、突発事態への臨機応変な対応を得意としていない。そこへ想定外の新型コロナウイルスの世界的流行がやってきた。行政は不具合に陥り、国対自治体の構図に象徴される非難応酬が起きている。内閣に権力を集中させて危機管理に当たるかに見せて、それは空想の「災害行政組織」と迷走の「災害行政対応」として閉塞に陥る。民衆にとって行政のコロナ対策自体が禍いとなっている苛政の現状を分析し、現状の権力集中の願望に代わる、地道な災害行政のあるべき姿を考える。

目次

序章 コロナ元年(疫病禍と行政;災害行政の分析枠組 ほか)
第1章 災害対策と自治体(災害行政組織の特徴;災害行政対応の特徴)
第2章 コロナ対策禍と自治体(追従・忖度から放縦へ;排除と鎮静 ほか)
第3章 コロナ対策の閉塞(三すくみの閉塞―蔓延防止・医療提供・生活経済;玉突きの閉塞 ほか)
終章 コロナ三年(長期的な社会・経済保障;複雑性 ほか)

著者等紹介

金井利之[カナイトシユキ]
1967年生まれ。東京大学法学部卒業。同助手、東京都立大学法学部助教授を経て、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専門は自治体行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

55
本書は出版されて半年だが、多くの国民に読まれてよい。というのは、庶民、生活経済、というのが私には浮き彫りにされたからだ。コロナ禍で登校できず、自宅で自習を余儀なくされた子供たちは、家庭環境で学習効果が違ってくるだろう。自宅学習の文化資本(198頁)は、その世帯の経済力ではなく、ないのならば、文化政策が必要である。文化支援としての教育支援策、法制度と合わせて必要だ。今は、オミクロン株への早急な対応が求められる。まだコロナ対策は当面続く。第6波対策。厚労省は電話繋がらない。これを何とかしてほしいものだ。2021/12/01

Mc6ρ助

16
コロナ対策禍というタイトルで本の内容が知れる好著。『COVID - 19対策は、結局、保健福祉介護当局、保健所、・・病院・医療従事者など、実務家が粛々と行うしかない。また、経済・社会・生活を成り立たせるのも、必須従事者の実務に負っている。・・何が不要不急かを行政が判断することは、過剰な権力行使であって、・・為政者や非現場型専門家は、・・充分な医療介護供給体制の整備や、仕事をしないで暮らせる生活保障の整備である。・・マスメディアなどを通じて行動変容と称して危機を煽ることではない・・(p308)』2021/11/11

awe

7
「金井節」で知られる行政学者金井利之の最新作。「コロナ対策禍」というのは、国や行政のコロナ対応の失敗がもたらしている禍のこと。国や自治体の無策・奇策ぶりは目に余るばかりだが、なぜそうしたことが起こるのかを行政学的な視点からシニカルに分析したのが本書。あまりにシニカル過ぎて苦笑した部分もあったが、あながち間違いでもないよなとも思う内容ばかり。これは巷間言われることだが、日本の行政組織は平時のことを想定して動いているため、非常時の動きが鈍い。そこで、集権的なリーダーシップの発揮、権力集中への指向性が見られるが2021/06/19

青雲空

7
新型コロナではなく、新型コロナ対策の解説書。この間の行政の苦悩と欺瞞を幅広く指摘している。 アベノマスクだけではない。政治家は思い付きで、実にくだらないことをぶち上げ、その否定に貴重な時間と資源を、我々は浪費させられている。 去年の今頃、9月入学論があったこと覚えていますか? 2021/06/11

むむむ

3
具体的な事例をもとに、細かな分析がなされる。ここまで注が充実する新書もなかなかないだろう。 結局、唯一の解はないのだが、拙速な判断に陥らないよう、ゆとりある設計って大事だなと思わされた。 また、有識者と呼ばれる人たちも、いかにして囲い込まれるかということを考える人ばかりになると、忖度祭りが生じるので、アカデミックの立ち位置も改めるべき点がある。 2022/03/20

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