出版社内容情報
医学はいかに発展してきたのか。古代から西洋伝統医学が続けてきた科学的探究は19世紀に飛躍的な発展を見せる。萌芽期から現代までの歴史を辿る決定版通史。
内容説明
現代医学はどのようにしてできあがったのか?古代より、伝統医学は経験から治療法を、推論から理論を創り出すと同時に、西洋では解剖学という人体の科学的探究を続けてきた。それが一九世紀に、病理解剖学や実験生理学の発展に伴い実践的な治療と結びつき、劇的な変貌を遂げることになる。医史学研究の第一人者が古今東西の書物を繙き、萌芽期から現代までの歴史を丁寧に辿りつつ、その飛躍的発展の背景に迫る決定版通史。
目次
1 古代から中世まで―医学の誕生(古代文明とさまざまな伝統医学;古代ギリシャの医学;古代ローマの医学;ビザンチンとアラビアの医学;中世ヨーロッパの医学)
2 一六世紀以後―西洋伝統医学の成熟(一六世紀―情報革命の時代;一七世紀―変貌する自然観と人体観;一八世紀―拡大する世界と知識;西洋伝統医学の特徴と構造)
3 一九世紀以後―西洋近代医学への発展(基礎医学諸分野の成立;外科手術の発展;体内を可視化する診断技術;感染症との闘い;循環器疾患との闘い;癌との闘い;脳と心の病;安全な出産と生殖の病;慢性炎症性疾患との闘い;病気を癒やすための薬)
4 日本医学史―起源と発展(中国伝統医学の展開―古代から近世まで;江戸時代以前―漢方医学と西洋医学の交錯;明治時代―西洋医学の移植と展開;二〇世紀以後―医学教育と医療の諸相)
著者等紹介
坂井建雄[サカイタツオ]
1953年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学解剖学教室助教授、順天堂大学教授(解剖学・生体構造科学)を経て、順天堂大学保健医療学部・医学部医史学研究室特任教授。専門は解剖学、医史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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