ちくま新書<br> 理系社員のトリセツ

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ちくま新書
理系社員のトリセツ

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068392
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

文系と理系の間にある深い溝。それを解消して両者が一緒に働く職場はうまくまわすため、理系の意外な特徴から活用法まで解説する。

内容説明

文系と理系の間には壁がある。大学受験のためにどちらか選ぶが、社会人になると両者はお互いを相容れないものと捉えがちになる。とかく会社では、文系は理系の仕事をなかなか理解することができないため、扱いに困っている場合が多い。同時に、そういった態度に憤りを覚える理系もいる。では、その壁を取り払うためにはどうすればよいだろうか?基本的な理系の性質から、部下の活用法、技術をビジネスにするアイディアまで一挙に解説。文系の上司はもちろん、理系社員が自分の仕事を見つけなおすためにも使える一冊。

目次

第1章 文系はなぜ理系が苦手なのか?(文理の区別の起源;理系アレルギーは受験競争のせい ほか)
第2章 理系の悲しい性分(理系は怖い?;言っていることがわからない ほか)
第3章 使える!理系的センス(理系的才能の本質は想像力である;速い思考と遅い思考 ほか)
第4章 理系社員はこう使え(技術マネジメントという困難;理系人材の採用選考は見通しが効く ほか)
第5章 理系マインドからビジネスへ(戦略は矛盾の先にある;技術の栄枯盛衰の七つの型 ほか)

著者等紹介

中田亨[ナカタトオル]
1972年生まれ。東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。2001年に独立行政法人産業技術総合研究所に入所。デジタルヒューマン研究センター、企画本部など、研究現場と本部部門とで経験を積み、現在、同研究所人工知能研究センター主任研究員。中央大学大学院理工学研究科客員教授を兼任し、人材育成にも当たる。専門は情報工学、安全工学、認知科学であり、安全に関する国際規格の策定にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BluePlanet

5
★2.4 2015年7月10日発行。理系の著者によって書かれた理系社員のトリセツ、とのことで実際の仕事にも役立つかなと思って読んでみたが、若干期待はずれ。そうか、この著者は「『事務ミス』をナメるな!」の著者でもあったのですね。理系人間のトリセツであれば、理系の著者ではなく、文系の著者の方が、実際経験したことをベースに書くと非常に参考になるような気もしますが・・・。理系人間の考え方の基本は、想像の通りではありましたが、若干参考にはなりました。それにしても、日本はまだまだリケジョの比率が少ないのですね。2015/12/20

Masaru Kamata

3
良本。 文系と理系をテーマに掲げる本の論調は概ね、その区別の無意味さを説く傾向にある。対して本書は、文系出身の社員と理系出身の社員が同じ職場に存在しているという厳然たる事実から、論旨を展開する。著者自身バリバリの理系研究職であるため、理系の良い点悪い点を、具体的にわかりやすく、分析している。理系社員がこれを読むと、耳の痛い指摘が沢山含まれているだろう。 理系と文系の協働こそが必要という主張の背景には、著者がこれまで重ねて来た、工学的な制御理論を応用したヒューマンエラーの研究成果がある。なので説得力がある。2021/02/06

nitti

3
理系文系を全く別の人種のように区切り過ぎなんじゃないかしらという気もしますが、やはりこういうネタは好きなんですよね。引用が多く、エピソードにも深みがあり面白く読みました。取説かどうかは分かりませんが得るものが多い本でした★2016/05/04

SS

3
理系とあるが、主張としては文系も大事とのこと。また、文理の二元論になったのは、戦後の高度成長期に端を発する。本来あったリベラルアーツが消滅したのが、溝を深くした。特に、大学入試の科目の影響は大きいと思う。2015/09/20

ゆき

2
筆者が工学出身なので理系の中でも非常に実学より。基礎科学の分野で働く理系の存在にはほとんど触れない。理系にも苦手なところがあるから文系はそのフォローをするべしと主張するが、トリセツというタイトルから期待するような具体的な方法の提示はない。加えて、著者は文系の学問や基礎科学のことを全く理解してないように見受けられた。書中「真の理系ならこう考える」というフレーズが出てくるが、その内容は学問を志す者ならば文理を問わず当たり前のことである。よく文系のことを知らないのに文系向けに理系の取り扱いを書くのは無理があった2016/05/25

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