出版社内容情報
誰もが将来に不安を抱える激動の時代を生き抜くには、どうするべきか? 「40歳定年制」で話題の経済学者が、新しい「複線型」の働き方を提案する。
内容説明
現在、技術の進化により産業の衰退と勃興のサイクルがどんどん速くなっている。また、新興国の成長も著しい。こんな激動の時代だから、どんな一流企業にしてもいつ倒産するかわからないし、誰にだって失業する可能性がある。この予測困難な状況を生き抜き、チャンスに変えるにはどうするべきか?本書では、その対策として、仲間たちと「バーチャルカンパニー」をつくること、仕事で得た知識を学問で体系づける「学び直し」をすることなど、新しい「複線型」の働き方を提案する。
目次
第1章 新しい働き方を手に入れる
第2章 一生会社を頼りにする時代は終わった
第3章 将来を切り拓くための五つのステップ
第4章 能力の棚卸しはこう進めよう
第5章 どんな人でもスキルを磨く必要がある
第6章 複線的な働き方実践編―バーチャルカンパニーを作ろう
第7章 未来の働き方を自分のものにする
著者等紹介
柳川範之[ヤナガワノリユキ]
1963年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、東京大学大学院経済学研究科教授。著書に、『法と企業行動の経済分析』(第50回日経・経済図書文化賞受賞、日本経済新聞出版社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
52
著者がこれからの働き方について俯瞰で書いた手書き地図のようで、何もないよりはマシだけど、もうちょっと具体的な話があればよかったなと思いました。一番参考になったのも、著者がテレビで見た元巨人・桑田のブルペンの話だったし。2014/01/15
まさ
20
今ある会社が将来存在しているかどうかわからないという内容の本。一生続けられる仕事を持つことは素晴らしいけれどもこんな時代だからこそ、働き方を一つに絞らず「サブ仕事」を持っていいのではないかと著者は主張している。 日本は明治以降先進諸国を追いつき追い越せと頑張ってきた。ある意味目標が明確的だったといえるが、現在はお手本となる目標がなく発展を模索していく、「先進国型」であると言われている。 確かにそのことで生きづらくなることもあるかもしれないが、裏を返せば、やりたいことができるようになったとも言える。2019/01/04
kotte
14
終身雇用制の崩壊が指摘される現在においては、一生会社を頼りにする時代は終わり、労働者は雇用の流動化が見込まれる労働市場において自身の能力を客観的に把握し、競争を勝ち抜いていく必要があります。自己研鑽の重要性を改めて理解させられました。2017/06/10
たか
11
なるほどって思うところも多々あった。参考にして日々の生活に活かそうと思う。2017/03/05
おおにし
11
最近こういうタイトルの本を目にしたら、思わず手に取ってしまいますね。第三章の将来を切り拓くための五つのステップは参考になりましたが、後半はどこかで聞いたような話が多かったのはちょっと残念。ただし複線的な働き方するためにバーチャルカンパニーから始めるという提案は是非実践してみたいです。2013/12/16