出版社内容情報
大国主義へと突き進む共産党指導部は何を考えるのか? 内部資料などをもとに、権力構造を細密に分析し、大きな変節点を迎える日中関係を大胆に読み解く。
内容説明
転機は二〇一〇年だった。この年、中国は「東アジア共同体」構想を放棄し、「中華文明の復興」を掲げて大国主義へと突き進みはじめる。領土問題で周辺国との衝突をためらわず、とりわけ尖閣諸島をめぐって日本との対立が先鋭化した。変化の背景には、共産党内部での権力闘争があった。熾烈な競争を勝ち抜き、権力を掌握したのは習近平。G2時代が現実味を増すなかで、新体制の共産党指導部は何を考えるのか?権力構造を細密に分析し、大きな変節点を迎える日中関係を大胆に読み解く。内部資料などをもとに、中国の動向を正確に見究める分析レポート。
目次
序章 日中関係の大転換
第1章 習近平の中国はどこへ向かうか
第2章 現代の日中関係
第3章 中国外交の大転換
第4章 尖閣の争点
第5章 「大国」の自画像
終章 歴史のなかの日中関係
補論 シナリオ分析―20XX年、人民解放軍尖閣上陸
著者等紹介
天児慧[アマコサトシ]
1947年生まれ。専攻は中国政治、アジア現代史。早稲田大学卒業、一橋大学大学院博士課程修了。社会学博士。外務省専門調査員としての在北京日本大使館勤務などを経て、早稲田大学アジア研究機構現代中国研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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