ちくま新書<br> 女子・結婚・男選び―あるいは“選ばれ男子”

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ちくま新書
女子・結婚・男選び―あるいは“選ばれ男子”

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  • サイズ 新書判/ページ数 281p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066749
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0295

出版社内容情報

女子最大の問題、それはもちろん男選び。打算と尊敬と幻滅が錯綜する悲喜劇を近代文学を題材に読み解く。さあ、「女の子いかに生くべきか」。男子も女子も必読!

内容説明

近代女子最大の問題、それはもちろん“男選び”だ。打算で結婚するのは卑しい。でも最上の男を手に入れたい。男子に対する尊敬の念と幻滅。女を見る目がない男と、男を見る目がない女たち。ゲーテとマン、夏目漱石から水村美苗までを、一級の男選び(選ばれ)小説として読み直し、何が勝ちで何が負けかもよくわからないままに繰り広げられる悲喜劇を考察する。さあ、「女の子いかに生くべきか」。女子必読!(当然)男子も必読。

目次

前口上 女子は計算(違い)する
第1幕 女子は見る目がない
第2幕 女子は燃えている(か)
幕間 女子はあなどれない
第3幕 女子は育てる
納口上 女子は諦める

著者等紹介

高田里惠子[タカダリエコ]
1958年神奈川県生まれ。東京大学大学院博士課程(ドイツ文学専攻)単位取得満期退学。現在、桃山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

8
女からすると、公務員だから、とか、東大卒だから、という打算的結婚もあるんだろうな。愛は二の次のような感じで。「選ばれ(たく)ない男子」(079頁~)。小説からの教訓を探るのだが、リアルに考えると、モテない原因をどう改善するか。これなくして、実は、少子化問題はほとんど未解決ではないかと思われる。博士論文を書くのを先送りしている女子も登場(101頁)。書いてもなかなか評価されないのではあるが。結果的に延期してズルズルと時間まで浪費している。少子化をいたずらに先送りしているのと似る。糟糠の妻(208頁)に関心。2013/07/27

みゆき

7
勧められて手に取る。結婚をテーマとする近代小説を「男選び」という観点から読み解く。編集者の対談と文学論が交互になっている構成。序章がなく、対談から始まるので、最初の時点から置いてけぼり。そんな調子で読み進めてしまったものだから、「ふーん、そうなんだ」という以上の感想が持てず面白さがよく理解できなかった。他人(フィクションはともかく、作家自身)の結婚生活を論じており、余計なお世話に感じられた。「選ぶ/選ばれる」が軸になっているから余計に。/結婚小説ガイドブック。2020/02/22

ユーミン

2
タイトルだけを見て、勝手に「結婚のススメ」本かと思って手に取ったら「結婚小説のススメ」だった。しかも戦後近現代のものばかり...(!!)数多く紹介される文献の中でも辛うじて漱石ならわかる程度の自分にとっては、確かに読書の手引きにはなっても自分の結婚観の肥やしにするには時代が違いすぎた(笑) 実際に結婚してから読み直した方が、この「抽象度の低い」議論に共感することができるかも。2013/03/08

くさてる

2
近代女子最大の問題である「男選び」という課題を、近代文学はどのように描いてきたかということについて、くだけた対話口調を入り口に、親切で丁寧な文学案内として楽しませながら教えてくれる一冊。女性としてどう生きるかという問題を兼ね合わせているけれども、一方的な啓蒙でも弾劾でもない視点から、生きていくうえでの女性の自然な選択と、その女性を取り巻く男性と社会の変化について文学作品はどのように扱ってきたかということも透けてみえるようで、とても面白かった。2012/12/04

check mate

1
夏目漱石から水村美苗まで、日本の「結婚小説」から結婚の、そして男女のどうしようもない悲哀を読みとく。2017/06/13

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