ちくま新書<br> 通貨を考える

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ちくま新書
通貨を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066695
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「円高はなぜ続くのか」「ユーロ危機はなぜくすぶり続けるのか」。こうした議論の補助線として「財政」と「決済」に光をあて、全く新しい観点から国際金融を問いなおす。

内容説明

いま、国際金融の構造が揺らぎ、次々に新しい問題が湧出している。「円高が続くのはなぜか」「ユーロ危機はなぜくすぶり続けるのか」「人民元の国際化はすすむのか」。こうした議論の補助線として、「財政」と「決済」という側面に光をあて、まったく新しい観点から国際金融を問いなおす。ケインズやハイエクの議論を参照しながら、「これから何ができるのか」を考える未来志向の経済学。

目次

第1章 ユーロ危機は何を物語るのか―通貨戦略の実相をみる(ユーロ危機の実状;ユーロ危機発生の背景;ユーロ危機の分析;今後の展望)
第2章 通貨と金融、そして、財政の関係(財政と通貨危機;財政統合と通貨の問題;通貨危機、財政危機、金融危機)
第3章 国際通貨と為替変動―ブレトンウッズ体制からのパラダイムシフト(国際金融のニュー・アプローチ;共通通貨vs.複数通貨;為替レートの変動とリスクへの対処)
第4章 クロスボーダー決済(国際決済の仕組みとその特徴;外国為替市場とその決済機能;国際決済からみた基軸通貨とは?)
第5章 アジア経済圏と通貨戦略(ドル基軸通貨体制とレジーム・シフト;日中間での通貨金融協力の可能性;日本にとっての通貨戦略―円の国際化)

著者等紹介

中北徹[ナカキタトオル]
1951年生まれ。経済学者。一橋大学経済学部卒業後、外務省に入省。ケンブリッジ大学経済学大学院修了後、東洋大学経済学部教授。専門は国際経済学、金融論。官邸の諮問機関であるアジア・ゲートウェイ戦略会議で座長代理を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中年サラリーマン

3
通貨に対する政策について強者の思惑でいろいろと政策が決まっていくのだがそのうち通貨がひとりでに動き出し収拾がつかなくなっていっているように感じる。ただそれにけりをつけるのも政策であり何か混沌としたものを感じる。2012/06/24

杉浦哲功

0
為替というものの歴史、固定相場制『1オンス35ドル』からニクソンショックなどを通した変動相場制への移行。 また現在の世界経済、MICなどの各国との為替の仕組みも詳しく学べる読み応え充分の一冊だと思います。 アメリカ、ユーロ、日本各国の自国通貨を世界的に見たときの通貨量の比率も5年周期で見るとやはりUSDが圧倒的なシェアを誇っているのだが、絶えず変動している事などもわかる。 FOMCまた、自国の通貨の金利差や、GDPによりその時々において持つべき通貨も異なってくるということを改めて理論を通して学べました。2017/05/12

森里健一

0
参考にならず2021/04/27

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