内容説明
宇宙はどう始まったのか？宇宙は将来どうなるのか？宇宙に果てはあるのか？最新の現代宇宙論の展開は、これまでの人類が知りえなかった宇宙の姿を明らかにしつつある。本書は、コペルニクス、ガリレオ、アインシュタインの理論から最新の超ひも理論、ブレーン宇宙まで、宇宙論の全貌を徹底的に紹介する。宇宙の謎をめぐって過去、いま、未来を縦横無尽に行き来し、いまわかっている宇宙論の全容をわかりやすく説き尽くす、最強の入門書。
目次
宇宙論は何であって何でないか
１ クラシックな宇宙論（クラシックな宇宙論；アインシュタインとビッグバン）
２ モダンな宇宙論（２０世紀末の科学革命 加速膨張する宇宙；過去と未来への旅）
３ ＳＦのような宇宙論（宇宙はブラックホールである？；宇宙は超ひもとブレーンからできている？）
著者等紹介
竹内薫［タケウチカオル］
１９６０年東京都生まれ。筑波大学附属高等学校卒業、東京大学教養学部教養学科卒業（科学史・科学哲学専攻）、東京大学理学部物理学科卒業、マギル大学大学院博士課程修了（高エネルギー物理学理論専攻）。サイエンス作家として、科学読み物、小説、エッセイ、翻訳など幅広く活躍（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイスマン
12
宇宙が膨張している事は知っていたけど、加速膨張しているとは知らなかった。 しかも2011年にこの発見がノーベル賞を受賞しているんだ。凄え。2017/06/19
ふぇる(甘時雨)
7
イメージつかないや。難しいって思える以前の段階でした... こういうのって映像化した方が分かりやすいのかもね。2016/08/06
R-R
5
「水に浮ける人間が泳ぎを学ぶ本であって、カナヅチが泳げるようになる本ではない」という印象。筆者が感じた学術的革新の衝撃がひしひしと伝わってくるし、宇宙背景放射とかインフレーションとか的を射た喩えもあって「へぇー」と思う部分もあるのだが、ひも理論が知りたいのに知っていることを前提として話が進む等々一長一短。しかし古典から現代までカバーした新書（入門書）という点ではギリ及第点か。文中だが参考文献も記載されているので、これからじっくり攻めてみようかしら。2013/01/23
yamamiki
4
そうか現代の宇宙物理学は超ひも理論が中心になっている訳ですね。そしてそこから、宇宙は10か11次元の世界であることが導きだされ且つ無数の宇宙が存在する可能性もある、いわゆるマルチバース、パラレルワールドの世界が見てとれるのです。こういった理論の進展は読んでいて楽しいですね。『飲茶』という著者が書いてた『最強の哲学入門』では、現代哲学においては人智が及ぶ領域は、あくまでも限定的であることが認識されている、それがゆえ、いづれか行き詰まり、その閉塞感から我々は逃れられない、ということが書かれていたが、そこに→続2018/02/18
africo
4
なるほどざっくり。コペルニクスからリサ・ランドールまでがざっくりと雰囲気で解説されている。と言っても自分も、宇宙論好きとは言えド文系のただの一般読者なので、これで充分。でも、ちょっと軽すぎる気も。小難しい事は抜きにして、雰囲気で宇宙論とはどういうものかがざっくりわかる、という点では入門書として全然アリ。逆に「なんかよくわからんけどこれはヤバいぞ！もっと色々読んでみよう！」といった、この先に進んでみる気持ちが起きない、という意味では入門書として良いものではないなあ。両立させるのは至難だとは思うけど。2012/07/14
