出版社内容情報
人間とは何だろうか。古くから問われてきたこの問いに、認知科学、情報科学、生命論、進化論、量子力学などを横断しながらアプローチを試みる知的冒険の書。
内容説明
人間らしさの源泉とは「意味をみいだす」ことである。ごく当たり前のように思えるふるまいだが、コンピュータと比較すると、どんな高度なロボットでも「意味をもつ」ことはできない。ヒトの心が「意味をもてる」がゆえに、あらゆる知的活動や人間栄華が可能になるのだ。では、その「意味」はどのように生まれるのか、そのとき意識が果たす役割とはいったい何か、無意識が意思決定を司るならば人間の自由意思はどこに存在するのか、すなわち、人間とは何だろうか…。古くから問われてきたこの問いに、情報科学、認知ロボット工学、進化心理学、量子力学などの知を横断しながら、本書はアプローチを試みる。最先端の科学研究を縦横無尽にかけめぐる知的冒険の書。
目次
第1章 ことばには意味がともなう
第2章 意味不在では翻訳もできない
第3章 力まかせの思考の限界
第4章 ネット時代のクイズ王コンピュータ
第5章 人間の意味作用にせまる
第6章 世界に拡がる心
第7章 歴史を刻む心
第8章 ひびきあう心たち
著者等紹介
石川幹人[イシカワマサト]
1959年東京生まれ。東京工業大学理学部応用物理学科卒。同大学院物理情報工学専攻、松下電器産業(株)マルチメディアシステム研究所、(財)新世代コンピュータ技術開発機構研究所などをへて、1997年より明治大学文学部助教授。現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授、博士(工学)。専門は認知情報学および科学基礎論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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