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ちくま新書
人間とはどういう生物か―心・脳・意識のふしぎを解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066497
  • NDC分類 114
  • Cコード C0240

出版社内容情報

人間とは何だろうか。古くから問われてきたこの問いに、認知科学、情報科学、生命論、進化論、量子力学などを横断しながらアプローチを試みる知的冒険の書。

内容説明

人間らしさの源泉とは「意味をみいだす」ことである。ごく当たり前のように思えるふるまいだが、コンピュータと比較すると、どんな高度なロボットでも「意味をもつ」ことはできない。ヒトの心が「意味をもてる」がゆえに、あらゆる知的活動や人間栄華が可能になるのだ。では、その「意味」はどのように生まれるのか、そのとき意識が果たす役割とはいったい何か、無意識が意思決定を司るならば人間の自由意思はどこに存在するのか、すなわち、人間とは何だろうか…。古くから問われてきたこの問いに、情報科学、認知ロボット工学、進化心理学、量子力学などの知を横断しながら、本書はアプローチを試みる。最先端の科学研究を縦横無尽にかけめぐる知的冒険の書。

目次

第1章 ことばには意味がともなう
第2章 意味不在では翻訳もできない
第3章 力まかせの思考の限界
第4章 ネット時代のクイズ王コンピュータ
第5章 人間の意味作用にせまる
第6章 世界に拡がる心
第7章 歴史を刻む心
第8章 ひびきあう心たち

著者等紹介

石川幹人[イシカワマサト]
1959年東京生まれ。東京工業大学理学部応用物理学科卒。同大学院物理情報工学専攻、松下電器産業(株)マルチメディアシステム研究所、(財)新世代コンピュータ技術開発機構研究所などをへて、1997年より明治大学文学部助教授。現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授、博士(工学)。専門は認知情報学および科学基礎論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Vakira

54
こういう題名の本は思わず手に取ってしまう。生物を基本に人間とは何かを問う?っと思って読み出すと意外やAiから~の アプローチ。Aiはインプットされた情報は記憶され蓄積される。人間は忘れる。しかしAIの活動範囲は膨大に蓄積された情報の範囲内。人間は知識の枠を超えて想像する。とまあAIと人間の違い。自我の意識は脳にあるが心は何処にあるのか?多くの学者は脳にあると考えるが、著者の考えは面白い。無意識である身体は勿論のこと、外部環境の中にも自分の心が存在すると説く。この考えは目から鱗だが僕は納得がいかないよぉ~2021/07/19

はふ

15
昨今、AIの技術向上が著しい。コンピュータが人間を超える日がやってくるという噂まで飛び交う。まるでターミネーターの世界のようだ。 本書は、人間とはどのような生物であるかを、科学やテクノロジーによってアプローチしている。 ズバリ人間とコンピュータの違いは「意味」を持つか持たないかである。それでは「意味」とは何なのか、その本質はどのようなものかといった観点から人間という生物を考察していく。そして、技術特異点は来るのだろうかそういったロマンも含まれる一冊である。2019/01/17

けいぎ

3
人工知能と意味論、意識と身体、といったポピュラーなテーマを、平易に語った本。随所にツッコミたくなる「?」な記述があるけれども、著者の、なんとか説明しようという態度は好感がもてた。2015/02/08

わ!

1
面白い内容ではあるのだが、はたしてこの本は、何の分野について書かれている本なのかが、わからない本だった。この著者が、人工知能開発に携わっていたことは確かなんだろうが、それにしては…いや、それだからこそかもしれないが、話の内容が縦横無尽に広がって、私には面白い本だった。2012/03/10

mmentzer21

1
コンピューターは人間のようには作動できない。その理由としては暗黙知が大きく関わっている。暗黙知とは人間が持ち得る、言葉に表せない知識のこと。無意識に身体が反応することや、難しい動作を無意識に行えるのは暗黙知のお陰だと言える。コンピューターにはこの能力が備えられていないので、人間が無意識に行える行為をコンピューターは理解できないのである。この本は人間の仕組みを脳、心、思考力を用いて説明してくれた。人間の比較対象にコンピューターを選んだのはすごく現代的であった。私は知識が乏しいので理解に苦しむ部分もあったが非2015/01/31

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