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ちくま新書
慢性疼痛―「こじれた痛み」の不思議

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066442
  • NDC分類 492.2
  • Cコード C0247

出版社内容情報

本当に運動不足や老化現象でしょうか。家族から大袈裟といわれたり、未知の病気じゃないかと心配していませんか。さあ一緒に「こじれた痛み」を癒しましょう!

内容説明

その苦痛を、家族から「大袈裟だ」といわれたことはありませんか。整形外科医などの所見以上に苦しくて、いくら周囲に説明してもなかなか分かってもらえない独特の痛み方ではないですか。何度検査しても「異常なし」と診断されたり、毎回異なる病名を告げられたりしていませんか。日本人の七人に一人に疼痛があり、その八割の人は治療効果が上がっていないと推定されます。痛みは我慢するほど膨れ上がります。でも、大丈夫。一緒に「こじれた痛み」を癒しましょう。

目次

第1章 「心因性による慢性疼痛」とは何か(痛みは個人的感覚;痛みの感覚は無限大 ほか)
第2章 「得体の知れない痛み」という疾患(人気作家を襲った激痛;こんな激痛が心因から起きるはずがない ほか)
第3章 なぜ心療内科医が痛みを診るのか(断腸の思い;がっかり盲腸 ほか)
第4章 治療という戦い(厚さ五センチのカルテ;痛みのキャッチ法 ほか)
第5章 「分かってもらえない痛み」への理解(悩みを相談する人の心理;「分かってもらえない」いらだちが痛みを増幅させる ほか)

著者等紹介

平木英人[ヒラキヒデト]
1935年福岡県生まれ。久留米大学医学部卒業、同大学循環器内科入局後、日本心身医学の発祥地ともいえる九州大学医学部心療内科へ特別研究生として入局。善仁会南熱海温泉病院副院長、診療部長を経て、99年内科および心療内科の平木クリニックを開設。心因性疼痛ではもっとも早くから臨床に携わり、豊富な経験をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

7
痛みと言って真っ先に思い浮かぶのは、麻酔。続いて痛風。さらには尿管結石。先ほど読んだ長寿の本と読み比べると、痛みから解放されるのが死ぬことであったなら、人生って何なんですか、と思わざるを得ない。心身相関。こころの病が身体を傷つける。身体が傷つけばこころも病む。そんな弱い人間が、苛酷な社会で生き延びることができるのか。ストレスで逝かれてしまって病気になった人間からすると、今後の人生も不安だらけである。2013/04/03

スリカータ

2
夏樹静子さんの著書「腰痛放浪記 椅子が怖い」を読み、夏樹さんを完治させた医師の本ということで、読んでみた。医師側から観た夏樹さんの様子、森田療法や絶食療法が書かれている。思い浮かんだのは薬物依存症の患者が薬物を抜くために行う治療法に似てるな、と。今はパソコン1つで開業できるとして心療内科を志す者が増えているが、高い専門性を持つ医師は少ないかもしれない。2016/02/18

はたなえ

1
心因性疼痛を専門としてきた心療内科の開業医による著書。 薬で改善しない慢性の痛みに どう対処するか。 心理療法が重要な治療手段となる。 半年以上続く原因不明な慢性の痛みを抱えた方にとって 参考となる部分があるかと思います。2013/08/31

ke_ta

1
割と皆にオススメしたい。原因不明の苦痛によって人生を棒に振らないために。森田療法とか絶食療法についての記述は話半分に。2012/01/12

ばのっち

0
大変参考になった。折に触れて読みたい。 https://goo.gl/PmWzPy2017/01/26

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