出版社内容情報
年金破綻、かさむ医療費、奪われる若者雇用――。年齢によって利害が生じる「世代間格差」は、いかに解消できるか? 問題点から処方箋まで、徹底的に検証する。
内容説明
年金破綻、かさむ高齢者医療費、就職できない若者。少子高齢化の進む今、生まれた年によって受益と負担の格差が出てしまう「世代間格差」は、日本の現状と先行きを考えるうえでは避けて通れない問題である。なぜ世代間格差が生まれてしまうのか。格差はいかに解消すべきか。本書は経済学的見地から世代間格差を考察し、実行可能な処方箋を提示する。社会保障・日本型雇用・少子化対策などの問題点を多角的に検証し、新たな経済社会システムの構想を鮮やかに描き出す。
目次
第1章 世代間格差を考える
第2章 疲弊した社会保障制度
第3章 変貌する労働市場・雇用システム
第4章 立ち遅れる人生前半への社会政策
第5章 いかに世代間格差を縮小するか
第6章 新たな経済社会システムを目指して
著者等紹介
加藤久和[カトウヒサカズ]
明治大学政治経済学部教授、博士(経済学)。1958年東京都生まれ。1981年慶應義塾大学経済学部卒業、1988年筑波大学大学院経営・政策科学研究科修了。(財)電力中央研究所主任研究員、国立社会保障・人口問題研究所室長、明治大学政治経済学部助教授を経て、2006年より現職。産業構造審議会基本政策部会委員等を歴任。専門は人口経済学、社会保障論、計量経済学。計量分析の手法をもとに、出生動向に関する実証研究や社会保障財政等の将来予測などの研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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