出版社内容情報
戦後日本の権力者を語る際、欠かすことができない原子力。なぜ、彼らはそれに夢を託し、推進していったのか。忘れ去られていた歴史の暗部を解き明かす一冊。
内容説明
原子力発電、それは戦後日本にとって最高の電力システムだった。再軍備ともつながるその魅力に多くの政治家は飛びついた。いち早く原子力予算を成立させ、日本を原発大国にした中曽根康弘。CIAと結びつき、総理の座を狙うために原子力を利用した正力松太郎。ウランを外交戦略の要に据え、東奔西走した田中角栄。権力者は原子の力を我がものにし、こんにちの日本を形作った。戦後から連綿と続く忘れさられた歴史をいま解き明かす。
目次
第1章 「再軍備」が押しあけた原子力の扉(すべては逆コースから始まった;巣鴨プリズンで読んだ英字紙 ほか)
第2章 原発導入で総理の座を奪え!(主役は正力松太郎;CIAとパイプを持ち、マイクロ波通信網を構想 ほか)
第3章 資源と核 交錯する外交(新潟が生み出した田中角栄;原発の地元誘致のカラクリ ほか)
第4章 権力の憧憬 魔の轍「核燃料サイクル」(下北半島を日本有数の原子力基地に;使用済み核燃料再処理の壁 ほか)
終章 二一世紀ニッポンの原発翼賛体制(核武装を口にする孫世代の議員たち;核保有に等しい原発の存在 ほか)
著者等紹介
山岡淳一郎[ヤマオカジュンイチロウ]
1959年愛媛県生まれ。出版関連会社、ライター集団などを経て、ノンフィクション作家へ。「人と時代」「21世紀の公と私」を共通テーマに近現代史、建築、医療、政治など分野を越えて旺盛に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モリータ
ぽんくまそ
ophiuchi
030314
ゆきまさくん