出版社内容情報
風俗、出会い系、大人のオモチャ。日本には多様なセックスが溢れている。80年代から10年代までの性産業の実態に迫り、現代日本の性と快楽の正体を解き明かす!
内容説明
風俗、エロ本、アダルトサイト、出会い系サイト、大人のオモチャ―現代日本は多種多様なセックスメディアで溢れている。人々の欲望と想像力を刺激しながら、セックスメディアはこれからも発展し続けるだろう。本書は、八〇年代から一〇年代までのセックスメディアを総合的に捉え、その変化の実像を解き明かしていく。第一人者たちの証言と、性と快楽に賭けるドラマを紹介しながら、欲望の秘密に鋭く迫る。
目次
第1章 いかにして出会い系は生まれたか?―電話風俗篇
第2章 変化するウェブ上の出会い―出会い系サイト篇
第3章 何がエロ本を「殺した」か?―エロ雑誌篇
第4章 「エロは無料」の衝撃―アダルト動画篇
第5章 性と快楽のイノベーション―大人のオモチャ篇
第6章 変わり続ける性サービス―性風俗篇
著者等紹介
荻上チキ[オギウエチキ]
1981年生まれ。評論家、編集者。社会学者・芹沢一也氏と共に株式会社シノドスを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海月
63
図書館本。 やっぱり男の事情的なのもありまして新書を始めるから自分の好きなことからと言うわけでルーツを探りました(笑) この本が出たのは2010年のため少しは業界体制は変わってるかと思いますがやはり平成という時代は情報社会の進歩がめざましかったとこのサックスメディアからも感じ取れました。 株式会社典雅さんのテンガの課題はマスターバージョンの快楽の追求であってセックスの模倣じゃないの一言もなるほどと思いました。 性って自分らが思ってる以上に奥が深いもんですね。2021/06/26
mitei
42
エロ本屋さんやおもちゃ屋さんの努力が伝わってきた。こういう業界ってなんか怖そうなイメージしかなかったがちゃんとした人がやっているんだなと思った。2011/10/15
白黒豆黄昏ぞんび
19
時代とともに変化していくセックスメディア。わたしが子どもの頃は、エロ本1冊手に入っただけでキャーキャー言いながら眺めいったものだが、PCが当たり前となった今では簡単に無料動画を見ることができる。個人的な感情で言わせてもらえばありがたみが薄まるんじゃないかなーとも思うのだけど、より求められるサービスへと変化していくのですね。各分野で工夫がなされていて面白い。TENGAを開発した松本社長の話が熱かった!素晴らしいクリエイター魂ですね。いつか誰かにプレゼントしたい。2013/03/18
服部
9
私たちが当たり前のものとして使っているケータイ、PCインターネット、がセックスメディアに多大な影響を与えたことがよく分かった。特に面白かったのは第2章「変化するウェブ上の出会い」ですね。電話風俗なるものが存在していたとは、、、衝撃的でした。2018/12/20
yamikin
8
本書で取り扱われる対象は必ずしもセックス「メディア」だけではない。TENGAやラブドールもあるし。 あらゆるコンテンツがFREE化した今日、どのようにして利益を上げていくのかについてはかなり難しいところであるが、悪質なワンクリック詐欺や広告だらけのサイトがある限り、左手でチ●コ握りながら右手でよいサイトを見つけ出すことの労苦はなくならなそうだ。 全体を読み終わって感じたのは今日のオカズ問題最大の焦点は無料サンプル動画問題に帰着されるということだ。あれからどのようにして稼ぐのか。この答えは未だ出ていない2011/06/23