ちくま新書<br> 電子書籍の時代は本当に来るのか

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ちくま新書
電子書籍の時代は本当に来るのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065766
  • NDC分類 023
  • Cコード C0200

内容説明

iPadやキンドルの登場により、日本でもいよいよ電子書籍の時代が始まると騒がれている。しかし、アメリカから来たこのブームはすぐにも定着するのだろうか?そのとき、紙のメディアは生き残れるのか?本書は、こうした不透明な先行きに冷静かつ確かな展望をもつために不可欠の(しかし見落とされがちな)ポイントを、グーグル、アップル、アマゾンらの最新の動向と、それに対峙する日本の出版社・新聞社の試みとを丹念に取材・分析することで、あざやかに浮き彫りにする。

目次

第1章 電子書籍の問題はどこにあるのか?(最初の「電子書籍の時代が来る」;「紙の本がなくなる」―二度目の「騒ぎ」;「リブリエ」の失敗―何度目かの「電子書籍元年」 ほか)
第2章 グーグルは電子書籍を変えるか?(あらゆる書籍のデジタル化に乗り出したグーグル;グーグルの「誤算」―ブック検索裁判;グーグルによって生まれる新たな電子データ市場 ほか)
第3章 「ネットは無料」の潮目が変わろうとしている?(「ニュース記事は無料」の時代は終わるのか?;サイトに高額課金すると新聞読者は戻ってくる?;メディア王マードックの野望―読者が減っても収入は増える? ほか)

著者等紹介

歌田明弘[ウタダアキヒロ]
1958年生まれ。東京大学文学部卒業。「現代思想」編集部、「ユリイカ」編集長などを経て執筆活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

12
いろいろ電子書籍の本を読んだが、この本が一番まとまっているという印象を受けた。もったいなくも足りない情報もある(既存書籍の流通方法等)が、問題意識を持ち続けたがゆえの鋭さがある。2011/11/02

kinkin

11
電子書籍、便利で場所も取らないとはいうものの私はあまり好きではない。古くさいといわれても、紙のにおいとさわり心地、めくるときの音、装丁それらが全て満たさないと本を読んだということには自分の中ではならない。 電子書籍・・・文字を読むものかもしれない。2013/10/23

isao_key

9
これまで何度も「電子書籍元年」と言われてきた。本書では、その実現の可能性や現状など、詳しくは電子書籍についての問題点、Googleの戦略、新聞の電子化に伴うことについて記されている。2010年10月発行なので、まだKindleの日本語版は発売されていなかった。発売から一段落した現在はどうだろうか。実際に言われるほどの大きな変化は起きていないように思う。日本で電子書籍が思うように伸びない最大の理由は、価格設定にある。それほど値頃感を感じなければ、所有欲が勝るだろう。ただ今後紙の新聞は急速に減るのではないか。2014/03/14

山田太郎

9
端末が5000円くらいで、書籍自体が本の値段の3割くらいで、絶版されてる本がいっぱいあるなら、導入考えるけど。そうじゃないなら、別に図書館かブックオフでいいし。大体本にしろCDにしろ高すぎと思うが。しかし、この本題名と中味がいまいちあってないよ~な。2011/03/13

たこやき

9
「本当に来るのか」という題名ではあるが、内容は、90年代からの電子書籍への挑戦と失敗の歴史。グーグルなどの活動、そして、出版業界の新たな試みの挑戦のまとめ、と言ったところ。ここまでの流れが整理されており、非常に理解しやすい。読んでいて感じるのは、変化は避けられないにせよ、非常に悩ましい問題が存在している、ということ。排除すれば世界の波に取り残される。しかし、外国の一企業に委ねる、というのも、表現の可能性など、色々と課題を持つ。そういう問題を理解した上で少しずつ試行錯誤をする、ということになるのだろうか。2011/03/07

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