ちくま新書<br> デジタル時代の著作権

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ちくま新書
デジタル時代の著作権

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065735
  • NDC分類 021.2
  • Cコード C0200

内容説明

近年における社会のデジタル化の進展はめざましいものがある。ソーシャルメディアの普及、多様な電子端末の登場、電子書籍への移行…。こうした急激な変化の前に、創作者の権利、すなわち著作権のあり方も再考を迫られている。著作物の複製・改変・送信が一般化し、アナログ時代の法体系では対応しきれない状況にあるのだ。著作権をめぐり、今何が変わり、何が問題となっているのか。われわれはどんな点を心得ておかなければならないのか。基本的な仕組みから明快に説き起こす。

目次

序章 なぜ、今、著作権なのか
第1章 著作権が保護するもの
第2章 ゆらぐ著作権―その歴史と現代の課題
第3章 技術と法律のいたちごっこ―間接侵害について
第4章 ハリウッドが著作権の世界を動かす
第5章 科学の世界と著作権
第6章 柔軟な著作権制度へ―フェア・ユースとクリエイティブ・コモンズ
終章 これからの著作権制度で考えること

著者等紹介

野口祐子[ノグチユウコ]
1996年東京大学法学部卒業。1998年4月弁護士登録(東京弁護士会所属)。アメリカ合衆国スタンフォード・ロー・スクール修士課程(J.S.M.)及び博士課程(J.S.D.)修了。現在、森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士、NPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン常務理事、国立情報学研究所客員准教授。専門は著作権、特許などの知的財産法、国際紛争解決、国際取引など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

16
仕事上の知識を増やすため読了。具体的で比較的わかりやすい内容。コンテンツを供給する側、される側、お互いウィン・ウィンにするにはどう法整備されればいいかを主に考えた。あらゆるユーザーがパフォーマーになれる今、表現の幅は広がるように見えるが、どこまで法の縛りをかけるべきか。難しい問題だ。革新的なメディアがどんどん出てきても、既成概念には簡単に追いつけないのがこれからの一番の課題だろう。電子出版に携わる身として、今後も勉強していきたい。2012/04/15

Haruka Fukuhara

10
面白かった。情報学環も面白いのかな、ちょっと調べてみよう2017/10/11

リョウ

7
もともと著作権がどのような行為を保護し、禁止するために作られた権利なのかという基本的な部分から説明し、なぜこの時代に適合できなくなっているかがとても分かりやすく説明されている。小説や映画、音楽など、性質の異なる権利について同じ権利として保護使用とする点にも無理が生じているのだろう。おそらくこれらの中でも適切なビジネスモデルは異なっており、それに応じた権利の棲み分けが必要になるのではないか。2018/03/03

のの

2
弁護士で、中山先生とレッシグ教授が指導教官ってエキスパート過ぎ。レッシグ門下だからクリエイティブコモンズ理事なのね。 デジタルと題にある通り、技術系のことがたくさん書いてありしかもわかりやすくて良書だと思ったです。福井先生のを読んでその次くらいにするとよいのでは? 個人的には著作権登録制にはちょっと否定的です。登録制や管理DBは必要だと思いますが。2011/01/30

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1
著作権問題が身近に感じられた。共有経済を重視する人が多くいるのは肌で感じるし、権利を守ってもらいたい人だけが著作権を登録すればよいという著者の意見には賛成。2013/03/31

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