出版社内容情報
レールのない時代である現代をサバイバルするには、一生学びつづけることが必要だ。では、自分の志向性に合った学びの場をどこに見つけていったらいいのか? 本書は、志ある若者が集った幕末維新期の「私塾」を手がかりに、人を育て、伸ばしていくにはどうしたらいいのかを徹底討論する。過去の偉大な人への「私淑」を可能にするものとして、「本」の役割をとらえなおし、「ブログ空間」を、時空を超えて集うことのできる現代の私塾と位置づける。ウェブ技術を駆使した、数万人が共に学べる近未来の私塾にも言及し、新しい学びの可能性を提示する。
【目次】
はじめに――志をデザインする(齋藤孝)
第1章 志向性の共同体
明治と現代/ロールモデル思考=あこがれる力/ロールモデルを消費する/「自分探し」への違和感/「けものみち」には直感が大事/二十年前にもしブログがあれば…/「志向性の共同体」と創造/ネットの中で「あこがれのベクトル」を見つける/「空気」をつくるのがリーダーの役目
第2章 「あこがれ」と「習熟」
機能不全に陥った教育/上を伸ばすか、全体の底上げをはかるか/祝祭的な学び体験を重視する/「あこがれ」と「習熟」/コンサートツアーかアルバムづくりか/ブログ執筆と出版/万単位の人からの喝采体験/オリジナリティ重視か定着重視か/ネットは私塾/全日本国民に対してか十人に対してか
第3章 「ノー」と言われたくない日本人
「寒中水泳」ではもぐってしまったほうが楽/「組織に与えているもの」と「組織から与えられているもの」/量をこなすことをおそれない/打席にどんどん立てばいい/自分のなかに「私淑する人」をつくる/「好きな仕事」でないとサバイバルできない/メンタル面での自己浄化装置をもつ/「心で読む読書」、心の糧になる言葉をもつ
第4章 幸福の条件
生活が作品/「いかに生くべきか」を考えることは無駄か?/大陸的タイムスパン/やらないことを決める/優先順位のつけかた/「ウェブの細道」/「How are you?」はなぜいつも「Fine」か
おわりに――私塾による戦い(梅田望夫)
【著者紹介】
齋藤孝(さいとう・たかし)
1960年生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書に『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『日本を教育した人々』(ちくま新書)、『質問力』(ちくま文庫)、『読書力』『教育力』(岩波新書)など多数がある。
梅田望夫(うめだ・もちお)
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。ミューズ・アソシエイツ社長。㈱はてな取締役。著書に『ウェブ進化論』『ウェブ時代をゆく』(ちくま新書)、『フューチャリスト宣言』(共著、同)、『シリコンバレー精神』(ちくま文庫)、『ウェブ人間論』(共著、新潮新書)、『ウェブ時代 5つの定理』(文藝春秋)。
内容説明
レールのない時代である現代をサバイバルするには、一生学びつづけることが必要だ。では、自分の志向性に合った学びの場をどこに見つけていったらいいのか?本書は、志ある若者が集った幕末維新期の「私塾」を手がかりに、人を育て、伸ばしていくにはどうしたらいいのかを徹底討論する。過去の偉大な人への「私淑」を可能にするものとして、「本」の役割をとらえなおし、「ブログ空間」を、時空を超えて集うことのできる現代の私塾と位置づける。ウェブ技術を駆使した、数万人が共に学べる近未来の私塾にも言及し、新しい学びの可能性を提示する。
目次
第1章 志向性の共同体(明治と現代;ロールモデル思考=あこがれる力 ほか)
第2章 「あこがれ」と「習熟」(機能不全に陥った教育;上を伸ばすか、全体の底上げをはかるか ほか)
第3章 「ノー」と言われたくない日本人(「寒中水泳」ではもぐってしまったほうが楽;「組織に与えているもの」と「組織から与えられているもの」 ほか)
第4章 幸福の条件(生活が作品;「いかに生くべきか」を考えることは無駄か? ほか)
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法
梅田望夫[ウメダモチオ]
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。ミューズ・アソシエイツ社長。(株)はてな取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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