ちくま新書
私塾のすすめ―ここから創造が生まれる

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064257
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

レールのない時代である現代をサバイバルするには、一生学びつづけることが必要だ。では、自分の志向性に合った学びの場をどこに見つけていったらいいのか? 本書は、志ある若者が集った幕末維新期の「私塾」を手がかりに、人を育て、伸ばしていくにはどうしたらいいのかを徹底討論する。過去の偉大な人への「私淑」を可能にするものとして、「本」の役割をとらえなおし、「ブログ空間」を、時空を超えて集うことのできる現代の私塾と位置づける。ウェブ技術を駆使した、数万人が共に学べる近未来の私塾にも言及し、新しい学びの可能性を提示する。

【目次】

はじめに――志をデザインする(齋藤孝)

第1章 志向性の共同体
明治と現代/ロールモデル思考=あこがれる力/ロールモデルを消費する/「自分探し」への違和感/「けものみち」には直感が大事/二十年前にもしブログがあれば…/「志向性の共同体」と創造/ネットの中で「あこがれのベクトル」を見つける/「空気」をつくるのがリーダーの役目

第2章 「あこがれ」と「習熟」
機能不全に陥った教育/上を伸ばすか、全体の底上げをはかるか/祝祭的な学び体験を重視する/「あこがれ」と「習熟」/コンサートツアーかアルバムづくりか/ブログ執筆と出版/万単位の人からの喝采体験/オリジナリティ重視か定着重視か/ネットは私塾/全日本国民に対してか十人に対してか

第3章 「ノー」と言われたくない日本人
「寒中水泳」ではもぐってしまったほうが楽/「組織に与えているもの」と「組織から与えられているもの」/量をこなすことをおそれない/打席にどんどん立てばいい/自分のなかに「私淑する人」をつくる/「好きな仕事」でないとサバイバルできない/メンタル面での自己浄化装置をもつ/「心で読む読書」、心の糧になる言葉をもつ  

第4章 幸福の条件
生活が作品/「いかに生くべきか」を考えることは無駄か?/大陸的タイムスパン/やらないことを決める/優先順位のつけかた/「ウェブの細道」/「How are you?」はなぜいつも「Fine」か

おわりに――私塾による戦い(梅田望夫)

【著者紹介】

齋藤孝(さいとう・たかし)
1960年生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書に『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『日本を教育した人々』(ちくま新書)、『質問力』(ちくま文庫)、『読書力』『教育力』(岩波新書)など多数がある。   

梅田望夫(うめだ・もちお)
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。ミューズ・アソシエイツ社長。㈱はてな取締役。著書に『ウェブ進化論』『ウェブ時代をゆく』(ちくま新書)、『フューチャリスト宣言』(共著、同)、『シリコンバレー精神』(ちくま文庫)、『ウェブ人間論』(共著、新潮新書)、『ウェブ時代 5つの定理』(文藝春秋)。

内容説明

レールのない時代である現代をサバイバルするには、一生学びつづけることが必要だ。では、自分の志向性に合った学びの場をどこに見つけていったらいいのか?本書は、志ある若者が集った幕末維新期の「私塾」を手がかりに、人を育て、伸ばしていくにはどうしたらいいのかを徹底討論する。過去の偉大な人への「私淑」を可能にするものとして、「本」の役割をとらえなおし、「ブログ空間」を、時空を超えて集うことのできる現代の私塾と位置づける。ウェブ技術を駆使した、数万人が共に学べる近未来の私塾にも言及し、新しい学びの可能性を提示する。

目次

第1章 志向性の共同体(明治と現代;ロールモデル思考=あこがれる力 ほか)
第2章 「あこがれ」と「習熟」(機能不全に陥った教育;上を伸ばすか、全体の底上げをはかるか ほか)
第3章 「ノー」と言われたくない日本人(「寒中水泳」ではもぐってしまったほうが楽;「組織に与えているもの」と「組織から与えられているもの」 ほか)
第4章 幸福の条件(生活が作品;「いかに生くべきか」を考えることは無駄か? ほか)

著者等紹介

齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法

梅田望夫[ウメダモチオ]
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。ミューズ・アソシエイツ社長。(株)はてな取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

208
もう10年以上前に出た本だが、異分野の領域で活躍されている二方の対談。まだTwitter、などのSNSはほとんど無い頃なのでネットといえばブログ記事がメイン。もはや隔世の感があるな。2020/05/05

akira

24
新書。 タイトルに惹かれて手にとったが、刺激的でおもしろかった。私塾とは志を同じくする者たちの集団ととらえ、そこに生まれてくるエネルギーと捉える。何かを考え、行動し、そこに人が集まることで何かが生まれていく。その場が、最近ではネット上であるという観点から。 三十代を半ばにきて、同じような行動ばかりになりがちに。興味あるものにふれ、読み、そして語る。まずは語りから。 「大人の情熱ある人が方向性を自ら体現してそれを維持する、そうすると、そこに集まる人の集団が、チームとしての『空気』を共有するようになる」2016/07/18

カッパ

19
対談ものも良いものだと思いました。意見は合ってるところもあるけどそれぞれ大事にしてるとこは違うのが面白かった。わくわくしました。ネット上に私塾は地味にたくさんできている。そんな風に思います。2018/05/28

AKIKO-WILL

13
同年代の齋藤孝さんと梅田望夫さんの2人が語る私塾のすすめ!2人の対話を読みながら、感じたのは学びたいというヤル気を持つことの大切さが私塾へと向かせるんですね!齋藤孝さんの本は、色々読んでいるけど梅田望夫さんは、知らなかったのでこの本を読み、興味を持ったので読んでみたいと思います。読んで学びたいと感じた本です。2014/05/04

あちゃくん

8
齋藤孝さんと梅田望夫さんの対談集。これからの時代、学び続けることが大切で、それを元にどう自分の精神的基盤をつくっていくかについて書かれた本。僕自身、自分の年齢のこともあるので、梅田さんが村上春樹さんの文章を引いて、40歳で精神的な組み換えが行われてしまうと主張されていた部分が刺さりました。2011/08/17

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