出版社内容情報
「一党独裁」「共青団と上海閥」「人民軍」「格差問題」「中央宣伝部とメディア」など矛盾を抱えながら膨張する13億人の巨大国家。その行方を敏腕記者が解剖する。
内容説明
日中貿易はすでに日米貿易の規模を超えた。その一方で、中国の国防予算は毎年二ケタの上昇を続け、しばしば「反日」騒動が起きるなど、「政冷経熱」の日中関係は依然として予断を許さない微妙な段階にある。さらに近年の資料争奪戦や激しい環境破壊、台湾との高まる緊張関係は、世界秩序に大きな影響を及ぼしている。しかも、国内の格差の拡大は中国社会を極めて不安定なものにしている。「台湾問題」「共青団と上海閥」「人民解放軍」「格差問題」「中央宣伝部とメディア」「一党独裁下の資本主義」などのテーマを通じ、矛盾を抱えながら膨脹する巨大国家の行方を解剖する。
目次
プロローグ―「不思議の国」と付き合う法
第1章 温家宝首相の来日を追う
第2章 歴史に呪縛された日中関係
第3章 試練に立つ共産党支配
第4章 台頭する共青団の実力
第5章 中国軍の思想と行動
第6章 社会を破壊する格差
第7章 党中央宣伝部とメディアの自由
第8章 未完の「胡錦涛革命」
著者等紹介
清水美和[シミズヨシカズ]
1953年愛知県生まれ。京都大学経済学部卒業。中日新聞社(東京新聞)に入社し、北京語言学院留学、コロンビア大学東アジア研究センター客員研究員、香港特派員、北京特派員、中国総局長、編集委員を経て、現在は東京新聞論説委員。2003年、『中国農民の反乱』によりアジア太平洋賞特別賞を、07年には日本記者クラブ賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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