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ちくま新書
うつ病―まだ語られていない真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063946
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0211

内容説明

いまやうつ病は国民病、あるいは生活習慣病といってもいいほど一般的になった。だが、この疾患に対しては、軽症の場合でも経過を観察するだけでは不十分である。症状が進展すると、長期にわたる仕事からの脱落、さらに重症の場合は自殺へとつながってしまうからである。本書では、これまで一般に信じられてきたうつ病に関する診断や治療の誤りを正すとともに、患者および家族の指針となる臨床的な事実を提示する。

目次

序章 うつ病の刻印―ヘミングウェイ、最後の日々
第1章 死を招く病
第2章 うつ病の薬物療法
第3章 気分変調症(ディスサイミア)
第4章 うつ病は増えている
第5章 抗うつ薬は危険か?
第6章 自殺者の国

著者等紹介

岩波明[イワナミアキラ]
1959年神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医、医学博士。都立松沢病院、昭和大学病院精神科、東大病院精神科などで精神科臨床にたずさわる。埼玉医科大学精神医学教室准教授。うつ病の薬物療法、統合失調症の認知機能障害、精神疾患と犯罪などを主な研究分野とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカシール

17
うつ病に対して治療にあたっていた医師の書いた本。ヘミングウェイの病状から始まって引き込むものの、薬剤の話はよくわからず斜め(というか飛ばし)読みになった。また、具体的な症例なども特異すぎると感じた・・・しかし後半、第四章 うつ病は増えている から俄然面白みが増す。素人判断の誤りや実践に携わっていない「大家」への批判など読ませていく内容であった。自らが病まないように、そして周囲の人を病ませないようにどうすべきか考えるヒントにはなった。2017/08/23

マイケル

16
「こころの風邪」などと甘く見てはいけないうつ病。死を招く病気。今年も若手俳優の自殺が話題になった「自殺者の国」日本。そこに日本型の社会問題と指摘。ヘミングウェイはじめ実例部分がまるで小説のようで興味深い。米国のように銃使用では未遂になることはない。不思議な「後弓反張」。SSRIはじめうつ病薬の副作用をメディアが騒ぎすぎと指摘。適切に処方すればうつ病に効果有り。精神疾患にはプラセボ効果大きい。うつ病悪化の自殺か薬の副作用か判断が難しい。2017年の座間9人殺害(自殺幇助?)事件の判決結果は?2020/12/08

カッパ

16
うつ病は死を招く病である。自殺だけではなく心中なども含まれる。ヘミングウェイも自殺だと考えられる。2018/06/14

オランジーナ@

6
失業率が日本より高い国でも自殺者数が日本より少ない場合があるとのこと。日本人にとって職が無い人にたいする世間の、待遇が悪いということでしょう。2017/04/21

小鈴

5
うつ病は心の風邪ではなく、死に至る病であると昨今のライトなうつ病本に警鐘を鳴らす。 著者の文庫化されたものは読んでいるが、この本も臨床医の立場から症例がわりと豊富でわかりやすいのでオススメ。 但し、うつ病になりはじめの人が読むと気落ちするかもしれません。2009/01/07

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