ちくま新書<br> 「奥の細道」をよむ

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ちくま新書
「奥の細道」をよむ

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063663
  • NDC分類 915.5
  • Cコード C0292

出版社内容情報

流転してやまない人の世の苦しみ。それをどう受け容れるのか。芭蕉は旅にその答えを見出した。芭蕉が得た大いなる境涯とは何か。全行程を追体験しながら読み解く。

内容説明

芭蕉にとって、『おくのほそ道』とはなんだったのか。六百里、百五十日に及ぶ旅程は歌仙の面影を移す四つの主題に分けられる。出立から那須野までの禊、白河の関を過ぎてみちのくを辿る歌枕巡礼、奥羽山脈を越え日本海沿岸で得た宇宙への感応、さまざまな別れを経て大垣に至る浮世帰り。そして芭蕉は大いなる人生観と出遭う。すなわち、不易流行とかるみ。流転してやまない人の世の苦しみをどのように受け容れるのか。全行程を追体験しながら、その深層を読み解く。

目次

第1章 「かるみ」の発見
第2章 なぜ旅に出たか
第3章 『おくのほそ道』の構造
第4章 旅の禊―深川から蘆野まで
第5章 歌枕巡礼―白河の関から平泉まで
第6章 太陽と月―尿前の関から越後まで
第7章 浮世帰り―市振の関から大垣まで
エピローグ―その後の芭蕉

著者等紹介

長谷川櫂[ハセガワカイ]
1954年熊本県生まれ。俳人。東京大学法学部卒業。読売新聞記者を経て、創作活動に専念。俳句結社「古志」主宰。東海大学特任教授。朝日新聞「朝日俳壇」、および「NHK俳句」選者を務める。読売新聞朝刊にコラム「四季」連載中。句集『虚空』(花神社)で読売文学賞、評論集『俳句の宇宙』(同)でサントリー学芸賞、中村草田男賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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saga

48
どうしても嵐山光三郎の芭蕉像が頭から離れないが、俳諧という表の顔にリアリティがあるからこそ、裏の顔と推察される隠密が成立するのだろう……ともかく、国文学者のように芭蕉が詠んだ句の中に、西行や源氏物語などの古典の下敷きがあることを読み取る教養がないので、江戸の知識人の教養の深さに驚かされる。「荒海や佐渡に横たふ天河」は本書では実景を詠んだ句と解説していたが、芭蕉が歩いた季節の日本海は穏やかだったろうし、天文学的に佐渡島には天の河は横たわない。曾良日記では当日は雨だった。このあたりは上手の手から水が漏ったか?2020/09/06

yamahiko

21
芭蕉が、愛する人々との別れを、散る花を惜しみ、欠けていく月を愛でるように、耐えることができた理由を、自身が到達した不易流行、かるみであったと看破する。平易にかつ深く奥のほそ道と芭蕉の俳句を解いた良書でした。2019/01/19

雨巫女。@新潮部

21
《私‐図書館》芭蕉の句にひかれる理由が、わかった気がした。2011/09/22

メタボン

17
☆☆☆☆ 蕉風俳句のもととなった「古池や蛙とびこむ水の音」。これを境に俳句は単なる写実ではなく、心象風景を詠みこむものとなった。奥の細道を白河・尿前・市振の3つの関で区分け、「みちのくの旅の前の禊」「みちのくに歌枕を訪ねる旅」「海・月・銀河などの大きな宇宙感」「大垣そして伊勢へと向かう浮世がえり」と4つの大きなくくりとし、それはとりもなおさず歌仙の形式もなぞっているという論考。面白い視点。そして「不易流行」の思想と「軽み」の境地。松尾芭蕉深い。2015/02/22

ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

6
市振から大垣への道中で「かるみ」を得たという主張はもう一つ肚に落ちないが、俳句に明るくない自分にもいろいろなヒントを与えてくれ、知的好奇心を大いに満足させる良書だった。俳句の世界にも古典の教養がが綿々と流れていることを改めて知らされた。2016/07/26

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