ちくま新書
NHK問題

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063366
  • NDC分類 699.21
  • Cコード C0236

内容説明

「みなさまのNHK」の信用は地に墜ちた。相次ぐ不祥事や政治との近しい関係が糾され、受信料不払いの激増はいまだ止まない。「民営化」「不払いへの罰則化」から「市民の放送局に再生せよ」といった主張まで、延々と議論がくり広げられている。だが、そこには「放送の公共性とは何か」という問いを徹底して考え抜く視座が欠けているのではないか。本書は、戦前から現代のウェブ社会にいたるメディア史を複眼的にとらえなおすことで、公共放送の新たな可能性をつむぎ出す試みである。

目次

第1章 「健やか」な日本のラジオ体操―共同性と公共性
第2章 電波監理委員会とウソの効用―組織と公共性
第3章 三木鶏郎と風刺のワナ―アイロニーと公共性
第4章 デジタル放送は何を変えるか―技術の公共性
第5章 何のための受信料制度か―民営化と公共性
第6章 「非国民」のための公共放送論―支配されず、支配しない公共性へ

著者等紹介

武田徹[タケダトオル]
1958年生まれ。ジャーナリスト・評論家。国際基督教大学教養学部を経て、同大学院比較文化研究科博士課程修了。メディアと社会の相関領域を主な執筆対象とするとともに、国際基督教大学、東京大学、恵泉女学園大学などでメディア、ジャーナリズム教育に携わってきた。BRC(放送と人権等権利に関する委員会)委員。著書に『流行人類学クロニクル』(日経BP社、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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酩酊石打刑

2
武田徹なのだから、メディア論になるのは当然。これまでに読んだ原発関連の著書も原発問題に軸足をおいているというよりも、メディア・リテラシーについての論考といったほうが適切だ。今回もそうだった。「受信料制度」の批判を期待して読んだのだが、「権利としての受信料」という、より前向きなNHKのありようについての論考となっていた。いやはや、まじめな人にはかなわない。2012/04/20

がんぞ

1
著者は商品広告料に収入を依存する企業放送に対して共存する公共放送の役割を認めないではない。が、フォークランド紛争の際『我が軍』と呼ばず『英国軍』としたBBCの描写で、《戦後処理》を再燃させたいようにも読めた。経営委員や会長が「職務の遂行」以外のことで左翼議員に連日呼び出され辞職を迫られるという「言論の自由の危機」。海上保安庁(1700億円) 警視庁(6400億円) NHK(6564億円) 本当に海上保安庁や警察庁を上回る予算が必要か? 解体、スクランブル化、国営化、事業の縮小のいずれかは有りうる、どれか?2014/03/05

muko1610

1
★★2011/06/13

DWAT

1
結局なんの提言もなく事実確認も資料だより 2008/06/30

i-miya

0
加藤シズエ議員 放送委員会メンバー NHK街頭録音 委員会 伝播管理委員会 第2章  放送事業者 立法 司法 行政 総務省認可 沢木耕太郎 孫悟空の自由 放送委員会 GHQ ハンナー大佐 第1回 ダイク准将 ウィットモア副局長 高野岩太郎会長 大原社会問題研究所 クラボー 岩波茂雄 内村鑑三 成田成徳 1912 タイタニック号 電波管理委員会 GHQ了解 中井正一 帝王切開 広島県 九鬼周造に師事 どうしても正しくないことを 口にしてしまう私たち 虚言 <委員会の論理> 1936 中井 後藤嘉宏 中井のミ2007/03/16

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