ちくま新書<br> これも経済学だ!

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ちくま新書
これも経済学だ!

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063144
  • NDC分類 331
  • Cコード C0233

出版社内容情報

各種の伝統文化、宗教活動、さらには障害者などの「弱者」などについて「うまいしくみ」を作るには、「経済学」を使うのが一番だ! 社会を見る目が一変する本。

内容説明

経済学は、「なんでもカネで考える」非人間的な学問なのか?否。これこそは、人間が人間らしく生きるために欲望をいちばんうまく活用する方法を見つけ出す、きわめて応用範囲の広い思考ツールなのである。本書では、従来、経済学のテーマとしてはあまり取り上げられてこなかった、各種の「伝統文化」、「宗教活動」、さらには障害者などの「弱者」について、その奥に潜む合理性の仕組みを明らかにする。具体的な「問題解決」に役立ち、多くの人が幸せになれる世の中を作る「道具としての経済学」入門書。

目次

第1章 経済学的思考のススメ(社会現象への感受性;モラルという価値判断に頼りすぎていないか ほか)
第2章 伝統文化、その生き残りの秘密(廃れる文化、生き残る文化;「道」とは何か ほか)
第3章 宗教も経済活動だ(信仰というサービス;信仰に対する需要 ほか)
第4章 世の中に「弱者」はいない(弱者とは誰のことか;弱者はつくられる ほか)
第5章 経済学は懐の深い学問(欲望と経済学;技術進歩 ほか)

著者等紹介

中島隆信[ナカジマタカノブ]
1960年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。慶應義塾大学商学部教授。商学博士。実証的な分析を行う一方で、従来の経済学ではなかなか扱われないできた事象を経済学で読み解く一連の仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドリチン

11
(図書館本)友人のオススメで読む。ほとんど経済学の本は読んだことはなかったのでとても新鮮な体験でした。この本は著者がとても分かりやすく経済学的思考を展開してはってて、自分が持っていた経済学に対する偏見がかなり変わった。難しい数式などは一切ナシ。なのに経済学の真髄を知ることが出来る。伝統文化、宗教活動、弱者というトピックについて経済学的思考で分析することによって興味深い展望を記してはった。特に障害者に関する分析・見解は自分にとって新しい発見や問題点、捉え方を得ることが出来た。とても良書なり。2016/12/23

えちぜんや よーた

7
「伝統文化」、「宗教」、「弱者」をキーワード。あまり経済学的思考とは縁がなさそうな話題について明らかにしていると思います。2012/06/24

void

3
【★★★☆☆】'06年。主にインセンティブを扱い伝統文化・宗教・「弱者」といった「市場」の外、直接経済学が対象としていない領域を経済学的観点から読み解く本。最終章で「家庭内犯罪の増加」や「郵政選挙」に対する「郵政」という有権者から見た争点の過大視といった統計的怪しさもあるけれど、概ね面白くサラサラ読める。壇家から離れた都会への流入者を創価学会などが信者として獲得した(104-頁)というのを知れたというのは思わぬ収穫。2012/12/06

たろう

3
あれ、今読んでるのは経済の本だったっけ?と何度か表紙を確認してしまった。確かに広い視野でみたら経済の一部になるであろう。相撲などの伝統文化の話が興味深かった。2011/10/24

Tsuku

2
人の動機を解き明かす学問、それが経済学。経済学には悪人も善人も居ないというのには感銘を受けた。悪人を悪人と断罪して終わりではなく、善人になる動機を与え、また悪人になる動機を崩してやろうという考え方。ドライだけど合理的。そして無理にウェットになる必要も無いかなと。2014/12/02

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