内容説明
ギャンブル、天気予報、ビジネスから人間関係まで、この世は不確かな事柄でいっぱいだ。私たちは、偶然に翻弄されながら、可能性の高さを見積もったり比較したりして、自らの行動を決断せねばならない。では、賢く適切な選択をするにはどうすればよいか?そこで強い味方となるのが「確率的思考」である。本書は、数字の苦手なわれらにも腑に落ちる平明な語り口で、確率のテクニックを駆使して考える術を伝授する。ツキの正体、統計数字のからくり、人づきあいやビジネスでの意思決定法など、魅力に富んだ事例満載で愉快に学べる一冊。
目次
1 世界は不確実性に満ちている(ツキに法則ってあるの?;確率法則ってなに?;確率だって使いよう)
2 データの眺め方ひとつで世界は変わる(統計も見方ひとつでとっても面白い;標準偏差で統計の極意をつかむ;確率の日常感覚はゆがんでいる)
3 確率と意思決定(ビジネスに役立つベイズ推定;人は、観測できない世界を見落とす;真似することには合理性がある)
不確実性下における選択の正しさとは何か
著者等紹介
小島寛之[コジマヒロユキ]
1958年東京都生まれ。東京大学理学部数学科卒業。同大学院経済学研究科博士課程修了。帝京大学経済学部環境ビジネス学科助教授。数理経済学の視座から、社会における「公平性」の意味を探究する。数学エッセイストとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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