ちくま新書<br> 帰ってきたもてない男―女性嫌悪を超えて

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ちくま新書
帰ってきたもてない男―女性嫌悪を超えて

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062468
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0295

内容説明

ついに、あの男が帰ってきた!一度は結婚し、裏切り者呼ばわりもされたが、今また、独り身になり、より弱気になって帰ってきた。二十一世紀を数年経過した現在における「もてない男」、とくに今度は「男のセカンドヴァージン」「三十代美人どもの高飛車ぶり」などの観点から、恋愛、結婚、負け犬、出会い系サイト、女性嫌悪、等々の男女関連諸問題を斬ってゆく。痛快無比な真剣勝負。

目次

第1章 恋愛は才能である―戦後民主主義の欺瞞
第2章 スポーツマン至上主義の時代
第3章 『もてない男』批判への反駁と弁明
第4章 結婚の愉楽と憂鬱―男のセカンドヴァージン
第5章 犬の腐乱死体は遠吠えもできない―「セックスできない人びと」の問題
第6章 写真つき出会い系の残酷市場原理
第7章 「堅物女」がもてない男を苦しめる
第8章 「女性嫌悪」を超えて―それでも私は女が好きだ

著者等紹介

小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年茨城県生まれ。東京大学文学部英文科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。1990‐92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。学術博士(超域文化科学)。国際日本文化研究センター客員助教授、東京大学非常勤講師。文芸批評、演劇、歴史、男女論などフィールドは幅広く、独自の「男性論」を展開。また、論壇・文壇のもたれ合いへの鋭い批判も行っている。著書に『聖母のいない国』(青土社、第24回サントリー学芸賞受賞)ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

302
前作のもてない男でも感じたが、なんとなくもてない理由を探しているように感じた。しかし当時の論壇状況がよくわかる一冊。著者の本はまた読んでみたい。2017/03/11

佐島楓

54
「もてない女」としては、いいんだよ、放っておいてくれよと思う記述も多数あった。2018/02/08

lonesome

52
例えば「100万回生きたねこ」の話の受け取り方など自分は小谷野さんとは違ったので女性観とか全面的に同意というわけではないけれど、小谷野さんの考え方や物言いが好きなのでこの本も面白く読んだ。引用されていた谷崎潤一郎が永井荷風と違う女性観を持っていたという「私は女を自分より上のものとして見る。自分の方から女を仰ぎ見る」という言葉は自分もまったくその通りだし、夏目漱石などの女性嫌悪の話もなるほどと思った。自分は女の人に話しかけるのが苦手だし怖いけど、決して嫌いだからじゃないとわかったのでよかった。2015/09/20

ふらん

11
挑発的な文章が楽しい。伊藤整から北の国、ガンダムまでを引用し、モテ・非モテ論を展開。恋愛に必要なのはコミュニケーションスキルでなく、話題発見能力だという指摘は10代の頃知っておきたかった。…しかしこの人、芥川賞候補になったけど、もし受賞してたらどんな会見になったのだろう。2015/04/17

mazda

9
少し理屈っぽくて、ちょっと合わなかったかな…?2018/03/10

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