ちくま新書<br> 社会学を学ぶ

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ちくま新書
社会学を学ぶ

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062277
  • NDC分類 361
  • Cコード C0236

内容説明

社会学とはどういう学問か。また、社会学を学ぶ理由は何か。これらはそのまま、「社会」とは何かという問いにつながる。本書では、著者自身の経験に即しながら、パーソンズの行為理論、マルクスの物象化論、レヴィ=ストロースらの構造主義、フーコーの言説分析、ルーマン/ボードリヤールのシステム論、柳田国男の習俗の思考、ベンヤミンのパサージュ論などを通して、これらの問いに答えてゆく。社会学の本質に迫る、渾身の入門書。

目次

序章 社会学を学ぶ人のために
第1章 社会学以前
第2章 社会学入門―行為理論を学ぶ
第3章 マルクス―物象化論の射程
第4章 構造主義―あるいは主体の不安
第5章 ミシェル・フーコー―系譜学のまなざし
第6章 現代社会の理論―システム論と極端現象
第7章 習俗の思考―柳田国男の挑戦
第8章 ヴァルター・ベンヤミン―あるいは社会記述の方法をめぐって

著者等紹介

内田隆三[ウチダリュウゾウ]
1949年大阪生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は、社会理論、現代社会論。消費社会論やシステム論、パサージュ論の視点を総合し、従来の社会学では捉えきれなかった“社会”“歴史”“身体”の新しい位相を提示しながら、現代における「社会記述」の可能性を探る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

17
デュルケームからパーソンズ、ルーマンに至る流れや、マルクスの物象化論、レヴィ・ストロースの構造主義、フーコーの知の考古学、柳田国男の習俗論、ベンヤミンの群衆論といった著者の「学問遍歴」(というよりは、「旅路」)の「追体験」をすることで、社会学という学問的苦闘の軌跡の一端を明かそうとした著。学部生時代の不勉強に復讐されてしまった。要再読。再読希望が、また増えた。2016/09/07

NICK

9
内田隆三自身の社会学遍歴とともに語られる社会学小史。社会学は「社会」という経験的領域を対象にした学問である以上経験的に導き出せる理論を持たなくてはならない。しかしデュルケーム(や弟子のパーソンズ)の「行為理論」からルーマンの「社会システム」まで、彼らの理論の根本がどうしても超越的に措定されてしまうことに社会学の困難がある。社会の一部である社会学という領域を社会学自身が根拠付けなければならないという「底の抜けた」学問の困難。果たしてこの困難は内田のいうベンヤミンの「群衆」の視座も超克できるものであろうか?2015/12/25

КИТАРУ МУРАКАМУ

3
デュルケームーパーソンズールーマンの流れか、骨子は?いずれにせよ、社会学の隣接諸科の中心ー周縁をうまく埋め合わせる見取り図としては便利。<寝ながら学べる構造主義>も語りとしては良書であるが、こちらも真摯という意味で勧めたい。2010/12/03

まあい

2
理論社会学(というより哲学寄り)の著者による、社会学入門。「社会」という単位でとらえきれない「群衆」をどう記述するか、そのための論者としてベンヤミンを置いたところが印象的。2017/11/13

Minoru Takeuchi

2
社会学初心者なので、深い学問的本を読む前に、社会学ってどんな人達によって、どの時期に、どんなことが話題になったか雰囲気を知りたく本書をとりました。 三章マルクス 少々、4章構造主義レヴィストロース 興味深いでも私には難しい。6章消費社会と人の欲望の所は部 分的にでも主題のシステム論 はさっぱり。7章習欲の思考は楽しめました。日本の妖怪話、村人共同体の同一性と共同幻覚。。話が展開して日本の同一性と天皇制。。天皇制の前に伊勢神宮天照大神が大事。 アンテナ広げ知識を深め社会学楽しめるように頑張ります2014/09/05

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