ちくま新書<br> 54歳引退論―混沌の長寿時代を生き抜くために

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54歳引退論―混沌の長寿時代を生き抜くために

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480061140
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0236

内容説明

わが国の経済は低迷を続けている。多くの企業が、人員整理、賃金カットなどのリストラを敢行、中高年の雇用は悲惨な状況だ。特に、五十五歳以降の人たちに対する処遇は厳しい。多くのサラリーマンにとって、ローンや子供の教育が一段落するこの年齢。しかし年金はもはやあてにできない。本書は、かつて余生だった五十五歳以降を、高度成長期の単線・単眼的な捉え方でなく、寿命八十歳時代をベースとした人生再構築期とし、さまざまな角度から「五十四歳引退」を提唱する。中高年にあらたな挑戦を呼びかける静かな革命の書。

目次

第1章 なぜ五十四歳引退なのか
第2章 戦えないジャパニーズ・ビジネスマン―ピカピカでなかった国際人
第3章 五十四歳引退の決意とタイミング―五十歳引退のはずが…
第4章 引退して何をすればいいか―的を絞るのは得策か?
第5章 まずは自分探し―「自分探し」は「自分晒し」から
第6章 めざせ海外駐在員―日本で得られないものを得る
第7章 個人力の磨き方―サラリーマンだからこそできること
第8章 引退準備としての転職―大転換の前の小転換
第9章 引退に向けての周辺強化―セーフティネットは自分で張ろう
第10章 五十四歳までに引退しよう―最後の本音のメッセージ

著者等紹介

布施克彦[フセカツヒコ]
1947年東京都生まれ。一橋大学商学部卒。1970年4月から総合商社に勤務。おもに鉄鋼貿易業務に従事。その間、ナイジェリア、ポルトガル、アメリカ、インドなどでのべ15年間にわたる海外勤務を経験。98年6月より精密機器メーカーに勤務、02年11月退社。現在、国際社会貢献センター(NPO)プロジェクトスタッフ。法政大学、信州大学、北陸大学などで非常勤講師のほか、「日本の国際化への社会貢献」をテーマに活動の幅を広げている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおにし

8
54歳が引退にふさわしい時期かどうかを論じているのではなく、54歳に引退を決めたら、その10年前には引退構想を作って準備することが大切だということ。著者はプロのモノ書きを目指して文章の通信講座を受講したり雑誌に投稿したり準備をしたのち引退している。しかもその後モノ書きとして成功されているようだ。著者が引退された10年前は現在と比べれば、中高年にとって良き時代であったことだろう。2013/01/27

rokoroko

7
筆者は54で、引退するため海外単身赴任やら会社の寮に入ることいとわない。早くから準備している。介護現場で働いているせいか、将来を見据えて、今を犠牲にする(家族との団らんなど)と言うのになじめない。60代前半で、認知を発症するかもしれない、95過ぎても元気かもしれない。人生は不確定。サブタイトルの(混沌の長寿時代を生き抜くために)が絵に描いた餅に見えてしまうのはひねくれているのかしらん。2014/11/19

Humbaba

4
平均寿命は伸びているのに,定年はそれに追いついていない.しかも,社会情勢はどんどん悪くなっており,定年まで会社に要られる保障はない.それならば,早くから独立を考えておいたほうが良い.50代半ばになれば,もう自分の先は見えてくる.その時になって慌てるのではなくて,早めに準備をしておくことで他の人よりも動き出し画をスムーズにすれば成功確率は高まる.2011/06/10

くらーく

2
個人的には賛成。出来れば、引退した後は経済的心配無く、世のため人のために働きたいものだ。2015/08/22

samandabadra

1
某T大の角*先生の授業で一緒だった佐*さんが 自分の先輩が書いたと紹介してくれた本 佐*さんの話も載っています。 ようやく読めました。 それにしても会社を辞めることを突然いい出したため 奥さんに理解してもらえなかった話をくどくど書いているが その後も快調に本は出版している様子。 家庭がうまく言ってこととは関係ないか 2009/08/27

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